松本吉弘「麻雀界が揺れた」奇跡の大抜擢から半年……”負けて当然の若手”だからこそ「絶対に負けられない」理由【RTDリーグ2018インタビュー】


――雀力を見てほしい麻雀プロとしては複雑ですか?

松本:いえ、決してそんなことはないですね。もちろん「僕の麻雀を見てほしい」という思いもありますけど、解説で評価されることも、麻雀を評価されることと同じように嬉しいです。今までの放送対局は実況1人と解説2人という3人体制が多かったんですが、このRTDリーグは実況と解説の2人。僕にとっては、それがハマった気がします。

――もう1人の解説に遠慮せずに話せると。

松本:そうですね。マイペースで話せるのは、非常にやりやすいです。僕は麻雀もそうですが、解説も色んな先輩方の良いところを取り入れるスタイルなので、RTDリーグの放送対局では麻雀だけでなく、解説も大いに勉強させてもらっています。

――解説にも強いこだわりを感じます。

松本:解説やトークもそうですし、見た目の特徴であったり、若さであったりとか、姿勢や私生活まで麻雀以外の自分の「武器」を増やしたい。プロとして麻雀が強いのは大前提というか当たり前のことで、ライバルが大勢いる中で「どうやって自分が麻雀プロとして勝ち残るか」。それを考えた時、「単に麻雀が強いだけじゃダメだ」と思うようになりました。

――そのファッションはプロになってから?

松本:いえ、もともと黒の服が好きで着る機会も多かったんですが、プロになってから「怖い」とか「コワモテ」と言われることが増えて。それで「だったら、もっとコワモテしてやろう」と(笑)。それで1人でも多くのファンの方に覚えて頂けたら、自分としては嬉しいですね。

――RTDリーグに参戦中の多井隆晴プロ(RMU)も、著書『多井熱』の中で松本さんと同じような発言をされている。

松本:多井さんは解説も上手ですし、麻雀だけじゃなく、考え方も見習うべきところはたくさんあります。トッププロの中でも抜けた存在ですし、GACKTさんの『POKER×POKER』(abemaTV)でも麻雀界代表として抜擢されるような方。

そこまで行くには麻雀が強いことはもちろん、如何に「松本吉弘」というプレイヤーを視聴者やファンの方々の印象に残るよう、プロデュースできるかが大事だと思っています。そういった意味で麻雀と同様に、解説やトークも麻雀プロとして、とても重要です。だからこそRTDリーグに出続けて、自分の麻雀も解説ももっともっと高めていきたいです。

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