松本吉弘「麻雀界が揺れた」奇跡の大抜擢から半年……”負けて当然の若手”だからこそ「絶対に負けられない」理由【RTDリーグ2018インタビュー】
――RTDリーグもいよいよ終盤。松本さんにとっても踏ん張りどころです。
松本:今、42回戦が終了して‐237.1の7位。ここまでトップ2回というのは、非常に少ない。RTDリーグは僕が所属している協会(日本プロ麻雀協会)と同じルールなんですけど、プロになって今まで5年間でトータルがマイナスになったことは1度もなかったんです。それがこの状態ですから「相手の違いが、こんなにも如実に出るものか」とレベルの高さを痛感しています。

――いよいよ、来期出場停止(8位)や入れ替え戦(7位)が迫ってきた。
松本:実績面だけを見れば負けて当然の存在ですし、周りには「まだ若いんだから、負けても仕方がない」と言って下さる方もいるんですが、僕はそうは思ってなくて。「通用する」と思って選んで頂いている以上、相手は偉大な先輩ばかりですけど、対局中はもちろん、控室などでもリスペクトし過ぎないよう心掛けています。
「まだ若いから先がある」という考えは理解できるんですが、僕は逆に今回で降格すると一番ヤバイのは「自分」だと思っています。
――それは何故?
松本:出場している選手の中で僕が、最も実績がありません。ですから、もし僕が降格してしまった場合、単純に「通用しなかった」となって、おそらくもう呼ばれない……少なくとも、数年は声を掛けて頂けないと思うんです。
多井さんが「脱落は、麻雀プロとしての死を意味する」とおっしゃられていましたが、僕にとっても本当にそう。だから、残り6半荘は死に物狂いで戦わなければなりません。
――大変だと思いますが、その分プラスになっていることも多いのでは。
松本:ここで経験した多くのことが、間違いなくプラスになっていますね。本当に良い経験をしています。この感触は、他にちょっとないですね。リーグ戦を戦っていて、自分の麻雀がどんどん進化していくなんて、普通はあり得ない。自分のベストバランスを追求して一局、一局で進化できるこの舞台っていうのは、めちゃくちゃ凄いと思います。
――キャリア的にも年齢的にも、出場メンバーの中で最も伸びしろがある。
松本:そうかもしれません。経験値は圧倒的に下なので、他の人達よりも「新鮮感」はあると思います。こんな大きな舞台で打った経験がないですし、様々なことを吸収して、凄い速さで伸びている実感が凄くあります。
だからこそ余計に「来年、もう一度出たい」という思いがあるんです。まだ、準決勝に行く望みは当然捨てていませんし、絶対に生き残りたいですね。
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