小林剛×多井隆晴が新設『Mリーグ』を語り尽くす! 何故「コバゴーは勝てるのか」麻雀のセオリーを覆す「正論」に驚愕!?
――麻雀にチームワークなど存在しない。
小林:それぞれが快適に麻雀を打てれば。「こんなヤツのために勝ちたくない!」みたいなことにならなければ、チームワークに拘らなくても個人が80半荘打つつもりで一番ポイントが儲かるように打ってくれれば十分です。
――Mリーグの発足会見では、今まで「麻雀プロ=スーツ」のイメージを覆すユニフォームが公開された。
多井:カッコいいよね。
小林:会見のオープニングで、カッコいい方がスポーツのように着こなしていたので「あんなイメージにしたいんだろうな」と思いました。僕も「ちょっと痩せないとダメだな」と思いましたね。普段からダイエットは気にしているんですけど、あれを見てますます……「マズイ」と(笑)。
――ご自身が選ばれる可能性は。
小林:難しい質問ですね……例えばRTDリーグの実績だけで選ばれるなら、選ばれると思います。ただ、企業側に「この人を選びたい」という思いがあるわけで、僕をどう評価してくれるのかはまったくわからないですね。
多井:僕、剛くんと一緒のチームになるような予感があるんですよ。お互い、小さな団体を代表するプレイヤーで、たぶん僕を知っている人は剛くんのことも知ってる。だから、一緒のチームになるかもしれないけど、逆に共倒れになる可能性もあるわけで……。
小林:選んでくれる企業は「この人で売り出したい」という思いがある。となると、やっぱり人気の高い女流さんとかが、選ばれやすくなる傾向はあるんじゃないでしょうか。でも、それは決して悪いことではなくて、麻雀プロの存在が世に大きく出るチャンス。実力も大事ですが、人気も大事だと思いますね。
あとRTDリーグに出ていない麻雀プロの方で、強い方もたくさんいます。例えば、麻将連合を創った井出洋介さん、現代表の忍田幸夫さん辺りは選ばれても全然おかしくない方々ですね。
多井:他にも金子正輝さんとか、土田浩翔さん(共に最高位戦)とかを選ぶ企業は、麻雀通のファンからめっちゃ好かれるでしょうね。近藤誠一さん(最高位戦)、前原雄大さん(日本プロ麻雀連盟)とかは普通に選ばれそう。あ、滝沢和典(連盟)も選ばれると思いますね。
――ライバルは多い。
多井:そう考えると、僕らはどんどん不安になってくるんですよ(笑)。
小林:ドラフトの日は会場に行きますけど、ドキドキだと思います。
――お話変わって、ご活躍中のRTDリーグでは「BLACK DIVISION」の予選を終えて630.3ポイントという圧倒的な結果。
小林:おかげさまで結果的にですけど、瀬戸熊直樹(連盟)さんが持っていた予選の最高記録(576.4ポイント)を更新することができました。
――それは凄い!準決勝にも300ポイント以上を持ち越し、もう決勝進出も十分に見える。
多井:本人は80%っていうけど、僕に言わせれば90%は大丈夫。すでにポイントが抜けてるんで、周りが「自分がトップじゃなかったら、小林さんに」ってなりますから。
――確かに、予選の終盤でも同じ傾向が見られた。しかし、あれだけのメンバーが集まって、ここまで圧倒的な結果を残すのは簡単ではない。
小林:たまたま運が良くて出来過ぎな結果です。インタビューには、毎回「たまたま……」しか言ってなくて申し訳ないんですけど(笑)。
――「流れ」が向いた。
小林:たまたま良いことが重なっただけです。
多井:それを「流れ」っていうんだよ!
――まあ、そこは永遠に平行線なのでさておき(笑)。しかし、小林さんは2017シーズンでも262.4ポイントで「WHITE DIVISION」断トツの1位。さすがに「たまたま……」だけでは語れない。「小林剛が勝てる理由」というものがあるはず。