小林剛×多井隆晴が新設『Mリーグ』を語り尽くす! 何故「コバゴーは勝てるのか」麻雀のセオリーを覆す「正論」に驚愕!?
――確かに。親だから、手の高さよりもアガりに拘っている人は多い。
小林:安い手だと1.5倍になってもあまり意味がないんです。だから「親の時こそ、手を最大限に高くするべき」なんです。無理に連荘して次局に得る配牌より「今の手牌の方がいいでしょ?」という話。じゃあ、それを最大限活かそうよと。
解説も負けてる人の親番で「この親は連荘したいですね」って言いますけど、点数は欲しいですが、別に連荘したくはないんですよ。自分の他に3人もいる相手にツモられたら、親は子の2倍支払うリスクがあるんですから。
多井:実際、トッププロでも気付いていない人はいますよ。剛くんが親番の時に「あれ、なんでこの白、鳴かないの?」っていう解説とか聞きますもん。
小林:「親は連荘したい」「小林なら、なおさら鳴く」と凄い誤解があって……(笑)。僕なんか逆に親番でリーチをして流局したら、もう連荘したくないですね。親権を放棄して、次の人に回したいくらいです。「高いアガり」か「安全な親流し」が僕にとっての親番のテーマですから。
多井:親権を維持したいから、下手に前に出て放銃するケースが結構多いんですよ。麻雀って。
――なるほど……目から鱗です。では、最後に応援して下さっているファンの方々に向けてメッセージを。
小林:RTDリーグは、他にないほど本当に大きな大会。優勝するためにあらゆることをやって来ますので、私のファンじゃない方にも見て頂きたい。「こんな麻雀もあるんだ」ってことをみなさんに知ってほしいと思います。今日はありがとうございました。
(文=浅井宗次郎)