麻雀Mリーグ「10月29日」エース「覚醒」コナミ佐々木寿人VS「絶好調」首位獲りパイレーツ石橋伸洋! 麻雀格闘倶楽部の「下剋上」開幕!?

【赤坂ドリブンズ】‐31.0(チーム5位)

出場選手:村上淳 ‐23.0(個人11位)
リザーブ:園田賢、鈴木たろう

 渋谷ABEMASの首位陥落の危機の影に隠れてはいるが、実は赤坂ドリブンズの現状もやや深刻だ。

 ドラ1の園田賢が開幕戦を制すなど、出だしこそ好調だった赤坂ドリブンズだが、ここに来て急ブレーキ。チームは現在8戦連続トップなし。先週は村上淳、鈴木たろうが揃ってラスを食らうなど”定位置”だった2位から転がり落ちると、一気に5位まで落ちてしまった。

 そんなドリブンズは、村上淳にチーム浮上のきっかけを託す。開幕前、赤ありルールが採用される中で、自身のスタイルをどうアジャストさせていくのか最も悩んだMリーガーは、もしかしたら村上かもしれない。

 今期のRTDリーグを大不振のまま終えたため、不安視するファンも多かったが、蓋を開けてみれば豊富な経験に裏付けされた「Mリーグ仕様」の村上がいた。

 得意のリーチ麻雀に鳴きを絶妙なバランスで取り入れ、デビュー戦から連勝。『熱闘Mリーグ』(AbemeTV)へゲスト出演した際は「リーチ超人はどこへ?」というツッコミにも、どこ吹く風……「勝つために」すっかりMリーグに適応している。ここは個人最多タイとなる3勝目を上げ、チームに再び勢いをもたらしたい。

【KONAMI麻雀格闘倶楽部】-245.6(チーム7位)

出場選手:佐々木寿人 -123.8(個人20位)

リザーブ:高宮まり、前原雄大

 ついに、エースが目覚めた。

 これまで断トツの最下位。1チームだけ”蚊帳の外”だったKONAMI麻雀格闘倶楽部。最大の原因は、個人ランキングで最下位に沈むドラ1・エース佐々木寿人の大不振だった。

「麻雀攻めダルマ」と称されるほど攻撃的なスタイル故、佐々木が波のある選手であることは間違いない。しかし、それでもトータルで勝ち切ってしまうのが”ヒサト”の魅力であり「トップ→ラス→トップ……」を繰り返していけば結果的にスコアが伸びるMリーグでは、同じ形式のRTDリーグ同様「活躍間違いなし」と誰もが思っていた。

 しかし、Mリーグデビュー戦こそ2着だったものの、そこから7戦してトップ無し。それどころか4回ラスを引くなど不振を極めた。Mリーグという桁違いの注目度、ドラ1の重圧、スポンサー契約、そして気心の知れたチームメイトにかかる迷惑……周囲からは様々な不調の理由が語られたが、この日の佐々木にはそういった”しがらみ”から解き放たれたような「軽さ」があった。

 速い、速い――。佐々木が連勝で締めたこの日の対局は、2試合合計でわずか2時間弱。まるですべての”答え”がわかっているかのように、勝負所で何の迷いもなく危険牌を切り捨てていく佐々木。つられて相手選手の打牌までスピードアップさせてしまうのが、彼の本来の「リズム」だ。

 無論、これであっさり撃沈してしまうこともある。しかし、麻雀格闘倶楽部は文字通りの戦う集団。「適度にアガって、適度に振り込む」のがチームのモットーだ。だから、本来なら手痛い放銃があっても、佐々木はまったく意に介さない。時には相手の点数申告よりも早く点棒を支払う潔さは、まるで「さっさと次に行こうぜ」と言っているようにさえ見える。

「ようやく目が覚めてきたかな」

 未だ最下位とはいえ、チームはまだ1/4となる20試合を消化したばかり。エースが目覚めた今こそ、麻雀格闘倶楽部の下剋上が幕を開けるのかもしれない。

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