中古価格300万円超「高稼働パチンコ」の再販システムに業界内で賛否両論!?
業界内で賛否続出!?の高額なレンタルシステム
RUSH突入時は例外なく初回3,000個の出玉を獲得。そのRUSH中は超高速変動と即当たりがメインで、まさしく鬼がかったスペックとも言える大都技研のパチンコ『P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』が絶好調だ。
現状、本機の稼働、売上、粗利などの営業数値はトップレベル。7月29日現在の中古機価格は310万円ほどで、一時期は400万円以上の値を付けるほどの人気ぶりである。
となると、ホールは再販に期待するところだが、大都技研は新たに製造した8,000台をレンタルのみで対応。その価格は本体が月118,000円(税抜)、盤面が月98,000円(税抜)で、初回契約6ヶ月、更新契約3ヵ月だそうだ。
つまり、初回契約でかかる費用は初回販売価格の約45万円を大きく上回る税込みで77万8,800円。期限は無制限で、買取は不可との話だ。
これについては賛否両論あるようで、業界誌「シークエンス」の発行人・POKKA吉田氏はシークエンスチャンネル内の動画で「あの額を提示されたら中古で買うよりは得だねって思うかもしれない」としつつも、「(部材などの)調達コストがこんなに高くなったから、こういう値段で提供する」などなにがしかの「エクスキューズが欲しかった」とコメント。
曰く、たとえば三洋物産の『P大工の源さん 超韋駄天』のように中古機価格が高騰した際は、再販することで価格を抑えるケースもあるそうだが、今回のように「高額レンタル」を始めると「他のメーカーも追随する」とし、「ビジネスとしてどうなんだ」と疑問を呈した。
「現場としては欲しい」という意見も
一方、ゲスト出演した株式会社カラアゲの代表取締役・高橋義武氏は、リースだと資産償却がないことから「儲かってる会社だったら、レンタルでもいいというのはあるかもしれない」と発言。「ホール単体で営業利益とかを見ると、やっぱりちょっと高い」とするも、「私が店長だったら、それでも欲しい」と続けた。
高橋氏によると、本機は「やっぱり現場としては欲しい。実際、お客様に支持をもらっている」そうで、今回のレンタル問題は「すごく難しい」とも。ただ、「これを業界として容認するのはよくない」との意見も述べ、これにはPOKKA氏も「これで儲けることができるぜって他のメーカーへのメッセージになっちゃってる」と賛同した。
「今後、全日遊連(全日本遊技事業協同組合連合会)の阿部(恭久理事長)さんや機械対策委員会の方たちが、どういうハンドリングをして大都技研さんと話をするのか、注目していきたい」。動画の終盤でPOKKA氏が語ると、高橋氏も「そうですね」と反応。車のサブスクを例に挙げて「(レンタルを選択肢に)入れるのもいい」としたが、「メーカーも儲かってホールもいいってなるのが一番」と持論を展開した。
(文=編集部.)
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