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期待ほどの結果を残せたのか……2015年の新種牡馬21頭の通信簿

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■勝利あり

ヴィクトワールピサ 39勝 [勝馬頭数30頭 出走回数481回] 重賞1勝
ワークフォース   31勝 [勝馬頭数28頭 出走回数565回] 重賞0勝
カジノドライヴ   28勝 [勝馬頭数22頭 出走回数312回] 重賞0勝
ダノンシャンティ  21勝 [勝馬頭数15頭 出走回数288回] 重賞3勝
ドリームジャーニー 18勝 [勝馬頭数14頭 出走回数188回] 重賞0勝
ベーカバド     15勝 [勝馬頭数12頭 出走回数273回] 重賞0勝
ナカヤマフェスタ  12勝 [勝馬頭数11頭 出走回数257回] 重賞0勝
アンライバルド   11勝 [勝馬頭数 7頭 出走回数103回] 重賞1勝
アサクサキングス   4勝 [勝馬頭数 2頭 出走回数 94回] 重賞0勝
キャプテントゥーレ  3勝 [勝馬頭数 3頭 出走回数164回] 重賞0勝
ミリオンディスク   2勝 [勝馬頭数 2頭 出走回数 28回] 重賞0勝
オウケンマジック   1勝 [勝馬頭数 1頭 出走回数 14回] 重賞0勝

■未勝利

ビービーガルダン   0勝 [勝馬頭数 0頭 出走回数 31回] 重賞0勝
サンライズバッカス  0勝 [勝馬頭数 0頭 出走回数 30回] 重賞0勝
エーシンフォワード  0勝 [勝馬頭数 0頭 出走回数 22回] 重賞0勝
サクラメガワンダー  0勝 [勝馬頭数 0頭 出走回数 14回] 重賞0勝
トーセンイマジゲン  0勝 [勝馬頭数 0頭 出走回数 4回] 重賞0勝
トーセンモナーク   0勝 [勝馬頭数 0頭 出走回数 4回] 重賞0勝
バンブーエール    0勝 [勝馬頭数 0頭 出走回数 4回] 重賞0勝
エクラヴァンクール  0勝 [勝馬頭数 0頭 出走回数 3回] 重賞0勝

■引退

シルクビッグタイム 種牡馬登録→産駒不在→種牡馬登録抹消

 新種牡馬21頭で重賞5勝は物足りない数字だが、ヴィクトワールピサ産駒ジュエラーが桜花賞を優勝して何とか面目は躍如か。また同産駒アジュールローズがプリンシパルステークスを勝って日本ダービーに駒を進めたが、牡馬で重賞ウィナーは現時点で輩出できていない。産駒が重賞3勝のダノンシャンティはスマートオーディン一頭が稼いだもので他に2勝以上している馬は3頭のみと寂しい成績。凱旋門賞馬という実績を持って鳴り物入りで来日したワークフォースも目立った産駒は不在で来年以降の評価急落は必至。カジノドライヴは芝3勝ダート28勝と芝が主流のJRAでは活躍馬は出せず、ダートの地方競馬で37勝と今後は地方向けの種牡馬になっていきそうだ。

 21頭の中でもっとも安定した成績を残しているのはドリームジャーニーだろう。種付け頭数95頭で登録産駒数は36頭と少ないものの、2歳時は24頭が出走して8頭が勝利と勝ち上がり率はハイレベルの30%を記録。オープン馬は不在ながら芝の短距離から長距離まで様々な条件で勝ち馬を出している。逆に物足りないのはキャプテントゥーレだ。種付け頭数89頭、登録産駒数52頭ながらここまで3勝は厳しい成績。この3勝のうち初年度産駒の勝利は2頭による2勝のみで今後は厳しい現実が待ち受けていそうだ。

 結論として現時点で2015年の新種牡馬で今後も期待できそうなのはヴィクトワールピサが本命、そしてドリームジャーニーが続きダノンシャンティが及第点といったところ。新種牡馬が注目され繁殖牝馬が集まるのは初年度のみ。そこで結果を出さなければ繁殖牝馬が集まらず、種牡馬としての将来は閉ざされてしまう。その後に待っているのは功労馬としての老後、乗馬、あるいはさらに厳しい現実も…

 競馬界にも需要と供給のバランスから生産頭数に限りがある以上贅沢は言えないが、日本競馬の血を残すためにもより多くの産駒が活躍することを期待したい。

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