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2017.05.11 08:41

クイーンズリング「悪夢」の前走は度外視できる? ヴィクトリアマイル(G1)で秋春「統一女王」君臨のために「2つ」の重要ポイント
監修=下田照雄(栗東担当)

昨秋の女王クイーンズリング(牝5歳、栗東・吉村圭司厩舎)にとって、前走の阪神牝馬S(G2)は、まさに悪夢のようなレースだった。
昨年のエリザベス女王杯(G1)で悲願の初G1制覇を飾り、意気揚々と「女王」として国内緒戦を迎えたクイーンズリング。同世代のG1・2勝馬ミッキークイーンには後れを取ったものの、2番人気に支持されていた。
春の大目標ヴィクトリアマイル(G1)に向けての重要なレースだったが、新女王を待っていたのは16頭中15着という悲惨な結果。生涯初の2ケタ着順の敗戦に、その評価は大きく下落しているようだ。
しかし、10日に行われたヴィクトリアマイルの共同会見では吉村調教師が「巻き返し」を強く宣言している。
前走の大敗劇には明確な理由があった。初の海外遠征となった昨年末の香港C(G1)からの調整が難しいものになったこと。レースで雨に祟られたこと。そして何よりも最大の敗因は、右前脚が落鉄してしまっていたことだ。
インタビュアーに前走の敗因を聞かれた吉村調教師は「間違いなく悪道と落鉄」と断言。本来の走りがまったくできなかったと「度外視」を強調した。大敗のダメージに関しても「幸い影響もなく、体の異常もなかった」と巻き返しに意欲を燃やしている。
実際にクイーンズリングは、大敗した阪神牝馬Sの翌週から調教を再開。
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