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クイーンズリング「悪夢」の前走は度外視できる? ヴィクトリアマイル(G1)で秋春「統一女王」君臨のために「2つ」の重要ポイント


 3日に栗東のCウッドで行われた1週前追い切りでは6ハロン82.0秒、ラストは11.9秒と切れ味鋭い動きを披露。自己ベストに迫る時計を叩き出し、好調をアピールしている。主戦のM.デムーロ騎手も「反応が良かった」と納得の動きだった。

 そして10日に栗東の坂路で行われた最終追い切りでも4ハロン53.2秒、ラスト12.3秒と時計こそ大人し目だが軽快な動き。見守った吉村調教師も時計に関して「理想的」と思い通りに仕上がったことを強調。昨秋の女王が万全の臨戦態勢を整えたようだ。

 その上でポイントになりそうなのは、安定しない馬体重か。

 過去にも-20kgを記録しながらも勝利するなど、変動が激しい上にベスト体重が見えないクイーンズリング。昨秋のエリザベス女王杯は+10kgで制したが、この460㎏は2歳のデビュー戦当時の馬体重と同じである。回りに回ってこれがベストなのだろうか……。

 エリザベス女王杯制覇後も香港に渡って‐8kgで9着惨敗。陣営も「少し減ってしまった」と敗因として認めている。そして、前走で今度は+14kgとまたも極端な振れ幅。落鉄もあって結果は散々だったが、体重は過去最高記録タイだった。

 そこに今回のヴィクトリアマイルでは、当然関東遠征が控えている。過去のオークスや府中牝馬Sでの東京遠征で大きな変動は見られていないが、この馬の場合どういった体重で出てくるのか想像がつきにくい。調教内容は良かったが、もしもプラス体重で出てくるようなら見直しが必要だ。

 そして、もう1つのポイントは位置取りだ。

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