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武豊が「ドタキャン」の借りを”神騎乗”で返す!? 愛するスマートレイアーの香港カップ(G1)で「有終の美」を

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 10月の京都大賞典(G2)では「南部杯と日程がダブっていますから、騎手の立場としてはその選択にも迷ったところです。ボク自身、そこは京都大賞典のスマートレイアーに乗せてもらうことにしました」と語っていた通り、同日に行われた南部杯(G1)のコパノリッキーの依頼を蹴っての騎乗。

 さらに見事レースを勝利した際は、3歳牝馬のリスグラシューがお手馬に控えていながらも「7歳で今年がラストチャンスだと思うので、エリザベス女王杯でいい結果を出したいね」とこちらを優先するなど、武豊騎手の本馬に対する思いは相当なものだ。

 昨年は2400mの香港ヴァーズ(G1)に武豊騎手とのコンビ参戦して5着に善戦。この秋も京都大賞典(G2)で、後のジャパンC(G1)の勝ち馬シュヴァルグランを完封したように、一見香港Cの2000mよりも、ヴァーズの2400mの方があっているようにも見えなくはない。

 しかし、実は昨年の第1希望は香港マイルだった。それが除外となったために、泣く泣く香港ヴァーズに回った経緯がある。

 レース後、武豊騎手が「2400mはベストの距離ではありませんでしたが、頑張りました」と語ったように、本質的にはやや長いのだろう。だが「シャティン競馬場の馬場は合いますね。また、この場に戻ってきたいです」と、確かな手応えを感じた一戦だったようだ。

 あれから1年。京都大賞典を勝利したことで、今年は陣営が「去年はヴァーズにしか出走できなかった。本当に力を出せるのは2000m」と語る通り、第1希望に挑むことができた。ただ、香港Cは香港国際競走の中でも最も格式の高いレース。期待されたエリザベス女王杯の敗戦からも、厳しい戦いになることは間違いない。

 しかし、ここまでの戦績を振り返っても牝馬限定戦より、むしろ牡馬との混合レースで真価を発揮してきたスマートレイアーだけに、立ち回り次第で”一発”が見込めるはずだ。

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