
日本ダービー(G1)も「アーモンドアイは勝てる」のか? タイムと歴代傾向「今年の牡馬レベル」が後押し?

オークスはアーモンドアイの圧勝だった。あのレースを見て多くの人がこう感じたのではないだろうか。
「日本ダービーに出ていても勝てたんじゃないか」
確かにアーモンドアイは3歳牝馬の中では群を抜く力を見せつけており、牡馬と比べても「強さ」という印象では圧倒的だ。
では本当にアーモンドアイは日本ダービーを勝てるだけの素材なのか。これまでのレースとデータからその検証をしてみたいと思う。
アーモンドアイのデビュー戦は単勝1.3倍の1番人気、全17頭で2番人気は10.3倍だったように断然の支持を集めていた。結果上がり3ハロンを最速で追い込むも2着に惜敗。しかし2か月後のデビュー2戦目は、上がり最速33秒5の豪脚で見事初勝利を飾る。3か月後のシンザン記念(G3)は初重賞挑戦で牡馬相手にまたも1番人気に支持され、ここも上がり最速で快勝。牡馬相手にも難なく重賞勝利を決めている。そのシンザン記念の勝利時計1秒37秒1は稍重馬場だったため比較は難しいが、2000年以降にシンザン記念を勝った牝馬はジェンティルドンナ(牝馬三冠馬・ジャパンカップ2勝・有馬記念など)のみであり、この時期の牝馬による勝利は非常に価値が高いものであった。
次に日本ダービーと同じ条件で行われたオークスの内容を見てみよう。オークスの勝利時計2分23秒8は、前述のジェンティルドンナが記録した2分23秒6に続く史上2番目の好時計。23秒台で走ったのは2着馬も含めてこの2頭のみなので、これも非常に優秀な記録だ。
そして日本ダービーとの比較でも、過去10年に良馬場で行われた中で2番目タイとなる好時計。そして上がり3ハロン33秒2も2番目の速さだ。なお上がり最速は2010年のエイシンフラッシュの32秒7だが、この時は超スローペースで、2分26秒9という良馬場で最も遅い勝利時計と、上がりが速くなりやすい展開だった。この比較で考えればアーモンドアイの上がり33秒2は相当に優秀な数字だ。
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