真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2018.06.06 08:45

東京ダービー(S1)JRA勢「大侵略」にTCKが対応策! 物議醸した「バルダッサーレ方式」アウトも根本的解決とは言えず……
編集部

大井の東京シティ競馬を主催する特別区競馬組合は先月29日、来年2019年に開催される東京ダービー(S1)における「出走馬の決定方法」を見直すことを決定した。
ここ数年、JRAからの移籍馬による度重なる席捲の是非が問われていた南関東クラシックだが、ついに地方競馬側がその「価値」を守るために歴史的な第一歩を踏み出した。現在、東京ダービーの出走馬は優先出走権馬を筆頭として、次はほぼ純粋な収得賞金順で決められている。だが、それが来年からは「地方競馬所属時に収得した賞金」に変更される。
これは、つまり「中央競馬所属時に収得した賞金」がカウントされないということであり、東京ダービー出走を目指すJRAからの転厩馬にとっては、大きな足枷となるはずだ。
実際に、一昨年の東京ダービーを勝利したバルダッサーレは、これがJRAからの地方移籍「初戦」というレースだった。結果は7馬身差と文句なしの圧勝だったが、この地方競馬最大級のダービーを目指してきた各馬の関係者からすると、バルダッサーレは”お客さん”のような存在……。
ネット上でも「果たして、これで本当にいいのか」ということが大きく議論された。
無論、当時のバルダッサーレ陣営に一切の非はなく、言うなればルールに則った「戦術的勝利」と述べることもできる。しかし、来年からはこの「バルダッサーレ方式」が事実上不可能になるということだ。これは東京ダービーの価値だけでなく、南関東に在籍する馬主や競馬関係者を”守る”意味でも「非常に意義のあるルール変更」と言えるのではないだろうか。
PICK UP
Ranking
11:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
「正直なところ辟易としています」武豊が巻き込まれた29年前のアイドルホース狂騒曲…レース前に明かしていた「コンビ結成」の裏話
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘「27年ぶり」ドバイ決戦へ。「自分の命と引き換えに僕を守ってくれた」盟友ホクトベガの死で止まった時間…今度こそ無事完走を
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客