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宝塚記念(G1)サトノダイヤモンド「池江の泣き」は復活のサイン!? 奇跡の大逆転へ「怪物」オルフェーヴルが起こした奇跡

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 24日、阪神競馬場で開催される宝塚記念(G1)。ここ数年、競馬人気を支え続けたキタサンブラックがターフを去った今年、「新たなスター誕生」を願ってファンが投票1位に選んだのは、そのライバル・サトノダイヤモンド(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)だった。

 2016年12月、キタサンブラックとの壮絶な一騎打ちを制し、3歳馬にして有馬記念(G1)を勝ったサトノダイヤモンドは、紛れもなく「歴代最強馬の領域」に達していた。

 グレード制が導入された1984年以降、本馬以外で3歳ながら有馬記念を勝ったのは述べ12頭。そこから「菊花賞に出走しながらも敗れていた馬」を除外するとシンボリルドルフ、オグリキャップ、ナリタブライアン、マヤノトップガン、グラスワンダー、マンハッタンカフェ、シンボリクリスエス、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、ゴールドシップの10頭となる。

 いずれも競馬史に名を残す名馬だが、古馬になって屈腱炎に見舞われたナリタブライアンを除けば全馬が「古馬になってもG1を勝利」している。さらに上記10頭の中で「菊花賞と有馬記念を共に1番人気で勝利」したのはシンボリルドルフ、ナリタブライアン、オルフェーヴル、ゴールドシップ、そしてサトノダイヤモンドだけ。

 サトノダイヤモンドはかつて、これら歴史上でも最強クラスの名馬たちと肩を並べ、「次代の競馬界を担う存在」になると期待されていた。不振に喘ぎ、全盛期を過ぎたと言われている今でさえ、ファン投票1位に選出されたのは、そういったファンの思いが未だあるからこそだ。

 だからこそもう一度輝きを取り戻し、投票したファンの思いに応えたい――。例え、「低調」と言われる今回の宝塚記念が現役最強を決める戦いでなかったとしても、それでも勝ちたいのが今のサトノダイヤモンド、そして池江泰寿調教師を始めとした陣営の心情に違いないだろう。

 だがこの中間、サトノダイヤモンドはとても本調子と言える状態ではない。

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