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JRA菊花賞有力ブラストワンピースV宣言も、厩舎名物「迷走」の気配? 「左回りにこだわり」新潟記念始動も「本番」は……

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 9月2日に新潟競馬場で行われる新潟記念(G3)。例年であれば、サマー2000シリーズ王者が決定する最終戦として、七夕賞(G3)を勝ったメドウラークあたりが注目されるはずだが、今年は大きく様相が異なる。

 今年の日本ダービー(G1)で2番人気に支持された大物ブラストワンピース(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)が、ここから秋の戦いを始動させるからだ。

 昨年11月のデビュー戦を勝利で飾ると、2戦目のゆりかもめ賞(500万下)は4馬身差の圧勝。続く毎日杯(G3)も2馬身差で完勝してデビュー3連勝。日本ダービーでも、最後の直線で進路が狭くなる不利がありながらも5着と、世代トップクラスの能力を見せつけた。

 あれから約3カ月。待望のG1制覇を見据えた大器が、秋に向けてライバルたちよりも一足早く始動する。放牧先のノーザンファーム天栄でも調整を重ねてきただけに、帰厩後も順調そのもの。

 23日に行われた1週前追い切りでは、併せ馬を1秒以上突き放す豪快なパフォーマンスを披露。これには大竹正博調教師も「活気があって良い動き」と合格点。主戦の池添謙一騎手からは「古馬との初対戦だけど、そこでつまずく器ではないはず」と、早くも”V宣言”が飛び出した。

 さらに”良い波”は止まらない。今週になって発表されたハンデは54kg。これには関係者も「てっきり55kgだと思ってたから、この1kgは大きい」と手応え。秋の大目標・菊花賞(G1)へ向け、まずは順調なスタートを切ることが濃厚な状況だ。

「早くからブラストワンピースが出走を決めていたせいか、今年はサマー2000シリーズ制覇に執念を燃やす陣営が少なく、例年以上に低調なメンバー。不安視されていた馬体増も上手く調整で来ているようですし、広く直線の長い新潟コース。順当に行けば勝ち負けは間違いないでしょう。ただ、この馬の場合”今後”も含めて不安な点はあるんですよね……」(競馬記者)

 記者が話す「不安点」は、どうやら今回、新潟記念からの始動という「異例のローテーション」に起因しているようだ。

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