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JRAラヴズオンリーユーの敗戦は“兄譲り”!? ヴィクトリアマイル(G1)7着も、次は「激走」必至の理由

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 ドバイ帰国組で明暗がはっきりと分かれる結果となってしまった……。

 17日に行われたヴィクトリアマイル(G1)は1番人気アーモンドアイの圧勝により幕を閉じた。これにより同馬は歴代最多タイのG1・7勝となり、名実ともに最強馬の称号を手に入れた。

 当初、アーモンドアイは今年初戦にドバイ遠征を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまった。急遽、ローテーションを組み直して帰国後は安田記念(G1)を目標に調整されていたが、体調が整ったことを理由にヴィクトリアマイルの参戦を決定。予定変更の影響を感じさせない圧巻の勝利であった。

 その一方、同じくドバイ帰国組で3番人気に支持されたラヴズオンリーユー(牝4歳、栗東・矢作芳人厩舎)は7着に敗れてしまった。臨戦過程はアーモンドアイと同条件にもかかわらず、あまりにも差が開いた結果だ。

 中団からレースを進めたラヴズオンリーユーだったが、直線では馬群に包まれてしまう。前が空いてから追い出しを図るも、前が止まらない高速馬場も堪えて掲示板すら外す惨敗となってしまった。この敗戦をM.デムーロ騎手は「ゴチャついてしまいました。約半年ぶりも影響したのかも」と振り返った。

 新旧オークス馬対決はアーモンドアイの勝利に終わったが、次走でのラヴズオンリーユーの巻き返しは血統背景からも十分にあるはずだ。

 ラヴズオンリーユーの全兄リアルスティールは皐月賞(G1)で2着、日本ダービー(G1)で4着、菊花賞(G1)で2着とクラシックでなかなか勝ちきることができなかった。だが、4歳で挑んだ2016年のドバイターフ(G1)で初のG1制覇。これまで8戦のうち2着が4回というなかなか勝ちきれなかった鬱憤を晴らすかのような勝利だった。

 この勝利で誰もがリアルスティールの覚醒を信じてやまなかったはずだ。そのため、帰国初戦の安田記念(G1)では、当時7連勝中だったマイル王・モーリスに次ぐ2番人気に支持される。レース結果はロゴタイプが有力馬を出し抜く逃げ切り勝ち。モーリスは2番手からレースを進めるも、勝ち馬をとらえきれず2着に敗れた。一方、リアルスティールは3番手でレースを進めるも11着の惨敗。どうやらスローペースで折り合いを欠いたことが敗因だった。

 次走の天皇賞・秋(G1)では安田記念の敗戦の影響で7番人気まで評価を落としたが、モーリスの2着に入る好走を見せる。実力があることを再度見せつけることができた。

 結局、リアルスティールは引退までに2桁着順に沈んだのは、このときの安田記念と同じくドバイ帰りで挑んだ18年の同レースのみ。

 今回、ラヴズオンリーユーはドバイでの出走を果たせなかったものの、帰国初戦のマイルレースで惨敗という点がリアルスティールと共通しているのだ。競馬はブラッドスポーツとも言われるが、奇しくも兄と同じ轍を踏む形になってしまったのは、血の影響なのかもしれない。

 リアルスティールが手にすることができなかったクラシック競走を勝利しているラヴズオンリーユー。次走では兄の2着を上回る「勝利」が命題なのかもしれない。昨年のオークス馬の躍進はまだまだこれからが本番だ。

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