JRAアーモンドアイ「芝G1・最多勝記録更新」へ不安の声も!? “芝G1・8勝“の壁を超えられなかったディープインパクト、シンボリルドルフ、テイエムオペラオーら「過去の名馬たち」

17日のヴィクトリアマイル(G1)は、アーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)が優勝。鞍上のC.ルメール騎手が1度もムチを使わずに、単勝1.4倍の支持に応えた。
これでアーモンドアイは、芝のG1レースとしては1984年のグレード制導入以降、最多勝記録タイの通算7勝目。ディープインパクトら歴史的名馬と並び、改めて“最強”の称号にふさわしいことを証明した。
シンボリルドルフが有馬記念(G1)を制し、史上初の芝G1・7勝に到達したのは1985年。その後、2001年にテイエムオペラオーが並ぶまで16年の月日を要した。しかし、それ以降は19年の間に、ディープインパクト、ウオッカ、キタサンブラック、ジェンティルドンナ、そして今回のアーモンドアイら5頭のタイ記録馬が誕生している。
アーモンドアイにはそれらを越える芝G1・8勝目の期待がかかる。今年がラストシーズンになるともいわれているが、まだ多くのG1レースが控えていることもあり、更新のチャンスには事欠かないだろう。だが、多くの名馬たちが“芝G1・8勝”を達成できなかったこともあり、不安の声があがるのも当然だ。
過去、芝G1・8勝に最も近づいたのはテイエムオペラオーだったのではないだろうか? 99年に皐月賞(G1)を勝つと、00年は天皇賞・春(G1)、宝塚記念(G1)、天皇賞・秋(G1)、ジャパンC(G1)、有馬記念でG1を5勝。翌年も天皇賞・春(G1)を当然のように勝利して、芝G1・7勝目をあげた。
だがその後、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンCで1番人気に支持されるが、いずれも2着。ラストランとなった有馬記念で、単勝1.8倍に支持されたものの5着と、キャリア最低着順で終わっている。
またキタサンブラックも記録更新のチャンスを逃した。武豊騎手を背に臨んだラストイヤー。それまでキタサンブラックはG1・3勝だった。だが、この年6度のG1に出走し、大阪杯、天皇賞・春、天皇賞、秋、そして有馬記念と4勝の荒稼ぎ。テイエムオペラオーが持っていた通算獲得賞金も更新し、JRAの歴代トップとなった。
しかし、武豊騎手もレース後に「分からない」とクビをひねった、単勝1.4倍に支持された宝塚記念での9着。シュヴァルグランの強襲に屈したジャパンCでの3着など、芝G1・8勝まであと一歩のところで届かずにキャリアを終えている。
「シンボリルドルフは左肩跛行で、前日に出走を取消すことになった宝塚記念に出走していたら、達成していたかもしれません。ウオッカは2度、ジェンティルドンナは3度のG1・2着のうちひとつでも取れていれば、記録更新もあり得たでしょうね。
ディープインパクトは失格になった凱旋門賞(G1)を除けば、ハーツクライを捉えきれずに2着に終わった05年の有馬記念が痛かった。現役生活が短かったのも、芝G1・8勝をあげられなかった遠因だと思います。
アーモンドアイには芝G1最多勝の新記録を樹立し、後々に『あの1戦を勝っていれば……』などと振り返られることのないキャリアを送ってもらいたいですね」(競馬誌ライター)
今後、アーモンドアイは安田記念、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念などのG1競走に向かうと考えられている。どのレースでアーモンドアイは過去の名馬たちを越えることになる新記録芝G1・8勝をあげるのだろうか? 名牝が歴史に名を残す瞬間を見たい。
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