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JRAアグネスワールドに続けるか!? 千直初勝利は単勝98.1倍だった異端児! アノ馬にもはや日本は狭過ぎる? 短距離の申し子に新たな可能性

JRAアグネスワールドに続けるか!? 千直初勝利は単勝98.1倍だった異端児! アノ馬にもはや日本は狭過ぎる? 短距離の申し子に新たな可能性の画像1

 24日、新潟競馬場で行われた千直レース韋駄天S(OP)をライオンボス(牡5、美浦・和田正一郎厩舎)快勝し、7月に行われる同舞台のアイビスサマーダッシュ(G3)に向けて好発進を決めた。

 ライオンボスの父バトルプランは2010年に日本に導入された米国産の種牡馬である。代表産駒には重賞2勝をあげているブレスジャーニー、大井競馬所属のモジアナフレイバーなどがいる。

 韋駄天Sの勝利で6勝目をあげたライオンボスだが、デビューから勝利の内訳は千直競馬で5戦4勝2着1回とパーフェクト連対、残る2勝はダート1000mとすべてが5Fのレースでのものだ。

 過去、千直を得意としていた馬もいたが、大抵は1200mの勝利経験がある馬だ。対して1000mに限定されているのはライオンボスくらいではないだろうか。

 ライオンボスは17年10月に東京のダート1300mでデビュー。中団からの競馬をしたものの伸び切れずに8着と敗れた。その後もダートを2戦して、初勝利となったのが4戦目となる小倉のダート1000mだった。このレースで手綱を取った北村友一騎手は、これまでの差しから一転して逃げる競馬を選択すると、2着馬に5馬身差をつける圧勝を決めた。

 続いて500万下のダートを中団からの競馬で連敗したが、再び勝利をあげたのは函館のダート1000mの逃切りだった。逃げたレースで結果を出したこともあり、これがライオンボスにとっての戦法が固まる契機となったのだろう。

 以降は3戦して勝利は叶わなかったものの、ライオンボスにとっての「安住の地」となったのが、19年5月の邁進特別(1000万下)だ。直近の2走をともに二桁着順の16着と惨敗していたライオンボスの評価は低く、単勝オッズ98.1倍という16頭立ての15番人気のブービーだった。

 ところが、いざレースが始まってみると、2着馬を寄せ付けない5馬身差の大楽勝で波乱の立役者となった。続く韋駄天Sでは前走の圧勝を評価されて単勝オッズ2.0倍の1番人気の支持を受ける。デビューから一度も1番人気になったことがなかったライオンボスにとっても初のことだった。前走で単勝オッズ98.1倍の馬が、わずか2週後の昇級戦で2.0倍の1番人気に推されたのは異例の珍事だっただろう。

 さらに、このレースでも見事に勝利を飾った勢いそのまま、アイビスサマーダッシュに挑戦。3連勝で初重賞制覇を成し遂げ、千直競馬への絶大な適性を証明したのである。

 千直での圧倒的な強さから陣営は、新潟ではなく他場の芝1200mを試してみたが結果は出ず、そして、トップハンデの57.5キロを背負いながらも相変わらずの強さを見せて快勝したのが、「ホーム」に戻った24日の韋駄天Sだった。

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