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JRA菊花賞(G1)コントレイル勝利は「必然」!? ディープインパクト、オルフェーヴル、先輩3冠馬がクリアしていた「勝ち確」条件とは……

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 いよいよ牡牝ともに無敗の3冠馬が同年度に誕生となるかもしれない歴史的な瞬間へのカウントダウンが始まる。

 3冠馬の誕生は何例かあるが、これを無敗で達成しているのは1984年のシンボリルドルフ、2005年のディープインパクトという歴史的な名馬のみだった。だが、今年は秋華賞(G1)を制したデアリングタクトが牝馬による史上初の無敗3冠を成し遂げて3頭目に名を連ねた。

 秋の始動戦となった神戸新聞杯(G2)でライバルを圧倒し、改めて「1強」をアピールした無敗のクラシック2冠馬コントレイルが4頭目に加わる可能性は非常に高いだろう。

 過去のデータもコントレイルの3冠を後押しする。

 神戸新聞杯を1番人気で勝利した馬が菊花賞で単勝1倍台に支持された場合、その4頭がすべて優勝しているのである。今年のコントレイルもおそらく1倍台の圧倒的人気が予想される。

■神戸新聞杯を1番人気で勝利した馬が、単勝1倍台に支持された菊花賞
13年、エピファネイア、160円
12年、ゴールドシップ、140円
11年、オルフェーヴル、140円
05年、ディープインパクト、100円、神戸新聞杯は距離2000m(当時)

 この4頭で考えられる共通点は自身が春のクラシックで勝利、または敗れた相手が出走していないことだ。今年の神戸新聞杯は例年と異なる中京競馬場・芝2200mでの開催とはいえ、コントレイルはすべての条件をクリアしている。

 しかも、クラシックで既に敗れていたエピファネイア、ゴールドシップに対し、コントレイルは無敗の2冠馬だ。残る2頭がオルフェーヴル、ディープインパクトという3冠馬である事実を考えれば、コントレイルの3冠達成はもはや事実上の確定といえるかもしれない。

「福永騎手自身もエピファネイアで優勝した実績があります。ここまでコントレイルがライバルを寄せ付けずに圧勝を続けていることを考えるとエピファネイア以上の評価も可能です。

観客のいる状況で折り合いに難しいところのあったエピファネイアに対し、今年はコロナ禍の影響もあり、指定席の抽選はあるにせよほぼ無観客に近いでしょう。

3冠達成に向け、万全の状態と言えるかもしれませんね」(競馬記者)

 奇しくも先週の秋華賞を優勝して一足先に無敗の3冠馬に輝いたデアリングタクトは、牡馬クラシック初勝利をプレゼントしてくれたエピファネイア産駒であることも何かの縁だろう。

 シーザリオ、ロードカナロアなどこれまで多くの名馬とコンビを組んだ福永騎手をして「ずっとスターホースと巡り合いたいと思っていた」と一線を画する評価をしているのがコトンレイルだ。

 本来なら大変なプレッシャーを感じても不思議ではないにもかかわらず、大一番を前に「待ち遠しい」という言葉が出たことも大きな自信の表れなのかもしれない。

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