
2020年「G1未勝利」武豊をデータで徹底解剖!今年相性が良かった厩舎・馬主は?来年はクラシック戦線の主役へ!?
コロナ禍に揺れた2020年。競馬界では、レジェンド・武豊騎手が年間115勝を挙げ、全国リーディング5位と存在感を示した。
年間の勝利数は、2009年以降で最多となった一方、G1レースは20回騎乗し、「0-2-2-16」。桜花賞(レシステンシア)と宝塚記念(キセキ)で2度の2着はあったが、2年ぶり5度目のJRA・G1未勝利で2020年を終えた。
今年3月に51歳を迎えた武豊騎手。2020年はどのような年だったのだろうか。幾つかのデータでひも解いていこう。
【厩舎別勝ち鞍トップ3】
1位 友道康夫 10勝「10-3-3-12」
2位 武幸四郎 7勝「7-9-6-23」
3位 武英智 5勝「5-5-3-17」
3位 池江泰寿 5勝「5-3-0-6」
3位 野中賢二 5勝「5-0-2-5」
まずは、厩舎別の勝ち鞍数を見ると、最多は友道厩舎で10勝だった。16年までは年間数鞍だったこのタッグ。数年前から徐々に乗鞍数が増え、17年から7→13→19→28と右肩上がり。ただし、今年は重賞に9回挑戦したが、未勝利に終わった。
2位の7勝を挙げたのは、弟の武幸厩舎だった。開業からまもなく3年。このタッグでの重賞挑戦はまだないが、もし実現すれば大きな話題になることは間違いないだろう。
武豊騎手とのタッグで3人の調教師が5勝した。注目すべきは再従兄弟にあたる武英厩舎だろう。ご存じの通り、同厩舎が管理するメイケイエールが武豊騎手とのコンビで小倉2歳S(G3)とファンタジーS(G3)を連勝。阪神JF(G1)でも見せ場たっぷりの4着に好走した。果たして“武ファミリー”の更なる躍進はあるか。
【馬主別勝ち鞍トップ3】
1位 ゴドルフィン 8勝「8-1-2-13」
2位 社台RH 7勝「7-0-3-11」
3位 松本好雄 6勝「6-4-2-10」
馬主別成績で最多となる8勝を挙げたのはゴドルフィンだった。まだ馬主名義が「シェイク・モハメド」だった頃から付き合いはあるが、19年の16鞍から今年は24鞍と着実に絆を深めている。
武豊騎手と強い絆で結ばれている馬主で最も有名なのがキーファーズだろう。19年には断トツとなる52回もの騎乗機会があり、11勝と結果を残していた。しかし、20年は一転、騎乗機会も25回に半減。勝ち鞍も1つだけに終わってしまった。秋にはクールモアグループと共同所有するジャパンで凱旋門賞(G1)に挑戦する予定だったが、飼料から禁止薬物が検出され出走取り消しに……。このタッグは、波に乗れないまま1年が過ぎてしまった印象だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新全国リーディング6位のトップ騎手が重賞1番人気「11連敗」の泥沼…菊花賞(G1)権利取り失敗の日本ダービー3着馬に黄色信号
【スプリンターズS(G1)】何故「絶好調」ナムラクレアは敗れたのか。レース後、調整過程に起こった変革。まさかの5着に終わった昨年の裏事情とは
天皇賞・秋(G1)「最強馬問題」がついに決着か、イクイノックスとドウデュースの直接対決がついに実現…ズバリ勝つのはどっち?【GJ読者アンケート】
- 東西最終レースに未来のダート女王候補登場か? 武豊主戦のインゼルレーシング所有馬とキャロットファームのドゥラメンテ産駒に熱視線
- 「武豊超え」に燃える横山典弘、スプリントG1・6勝の名伯楽が「横山マジック」に託す
- ダービー3着馬が菊花賞前に「不戦敗」の危機、権利取り失敗も陣営は巻き返しに意欲…混戦ゆえに浮かび上がった最悪のシナリオ
- スプリンターズS(G1)横山武史「史上2人目」大記録達成に王手! 相性抜群パートナーと臨む舞台で武豊、C.ルメール、川田将雅超えなるか
- 凱旋門賞はなぜ「日本の夢」であり続けるか。「名馬の墓場」と世界から侮蔑の眼差しを受けた過去を乗り越えて 〜スルーセブンシーズの孤独な挑戦〜
- 1日5勝の川田将雅さえ霞む池添謙一のW神騎乗! 15番人気→10番人気でWIN5「歴代5位」4億2878万3320円演出&菊花賞切符ゲットの大仕事!
- 審議長引いた「斜行体当たり」も降着なし 横山武史「コメントしないから!」に現場騒然 「帰国」J.モレイラも心中複雑!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
関連記事
JRA有馬記念(G1)M.デムーロ&武豊「無限列車」に搭乗失敗!? 「ゴチャゴチャした」枠順抽選会の「明暗」が大逆転
JRA武豊「素質はありそう」期待の良血馬がデビュー戦完勝! 奥村調教師「思ったより切れた」セレクトセール1億1500万円落札の大器がクラシックへ名乗り
武豊「前人未踏」のJRA全G1制覇。ホープフルS(G1)でリーチならず、迫りくる「引退」へのタイムリミット
武豊「歴史的屈辱」回避で大記録のリーチなるか!? ホープフルS(G1)ヨーホーレイクに朗報、「21連敗」朝日杯FSとの決定的な違い
JRA有馬記念【展開予想】武豊ワールドプレミアの昨年3着とは異なる事情……逃げるのはバビット? クロノジェネシス、フィエールマン「先」に動きそうなのは