
【佐賀記念(G3)予想】切るに切れないJRA有力馬。それでも地方馬で一発に期待をかけられる穴馬をチョイス
先日、今年最初の交流G1となった川崎記念の予想をさせていただいたところ、G1ではないが9日に開催される交流重賞、佐賀記念(G3)も担当することになった。
川崎記念は2100mの中距離G1で、今回開催される佐賀記念もダート2000mの中距離戦。こちらはこの後にダイオライト記念(G2)や名古屋大賞典(G3)、JRA重賞のマーチS(G3)へつながる中距離路線の重賞となる。
このレースもJRA勢が過去10年で10勝と優勢なレースで、地方馬は3着内に入ることもできておらず、基本的には地方馬の出番はないと考えて良さそうだ。また人気順でも1番人気が5勝2着2回3着2回ととにかく手堅い。1番人気が飛んだのは16年の1回きりで、それでも4着。さらにこの年は4番人気→3番人気→2番人気で決まったので、それほど荒れることもなかった。
ということで、まず「◎」は8番カフジオクタゴンとしたい。
人気薄で制したレパードS(G3)までは8戦して着外2回と堅実な走りをしていたが、初交流重賞となった白山大賞典(G3)では3番人気に推されて3着。さらに前走のJBCクラシック(G1)でテーオーケインズに力の差を見せつけられて7着と凡走したため、評価が急降下しているのが現状だ。
だが、前走は交流G1ということもあってメンバーが揃っていた。3歳重賞を勝っているとはいえ、荷が重すぎたのは事実だろう。その点、ここは手薄なG3。上述の白山大賞典のように好走できるだけの力は持っている。
ダート2000mで2分5秒台の持ち時計があり、過去10年のこのレースの勝ち時計と遜色ない。4歳勢有利のこのレースでなら巻き返しがあってもおかしくないだろう。
「○」は敢えての地方勢で3番リュウノシンゲンを挙げる。
明け5歳馬だが地方馬らしくキャリアはすでに27戦。しかし、その内訳は【17-2-4-4】と着外がわずか4回しかない優等生だ。昨年の春先に調子を落とした時に2走続けて凡走しているが、この後にすぐ勝ちを挙げているので、地元佐賀の中では今回の筆頭格だろう。
これだけのキャリアがありながら、交流重賞は昨年地元で開催されたサマーチャンピオン(G3)が初めてで、このときは6着に敗退。1400m戦でスピードが要求されたのが堪えた可能性がある。今回は2000m戦ということで近走1800m戦を連勝していることもあり、地方馬から拾って狙うならこの馬と見ている。
「▲」は人気しそうであるが1番のジャズブルースを推す。
2歳時に2戦目の未勝利を勝ち上がったものの、その後1勝クラスの脱出まで7戦かかったために出世が遅れた。しかし、この1勝クラスから3連勝であっという間にオープン入り。前走はそのオープン戦の洗礼を受けたと言うべきか、3連勝の勢いを買われて2番人気に推されたものの6着に凡走している。
当然重賞経験はJRA・交流重賞を通じてなく、今回が初めての重賞挑戦となる。前走に関しては重馬場ということで足抜きが良く、勝ち時計もダート1700m戦としては速い時計だった。だが、この馬の3連勝の内容はいずれも3番手から直線で押し切る競馬で、時計勝負には向いていないと見る。その点、このレースは時計がかかるレースなので向いていそうだ。
ダート2000mは初になるが、父は菊花賞(G1)をはじめ長距離重賞で活躍したオーケンブルースリだけに、距離延長は苦にしないのではないか。
PICK UP
Ranking
23:30更新武豊、実は崖っぷち!?「騎乗依頼に感謝です」大阪杯(G1)大量乗り替わりの悲喜こもごも
天皇賞・春(G1)アスクビクターモア陣営の「非情采配」にファン激震! 2年続いた菊花賞馬の乗り替わり
【ダービー卿CT(G3)予想】ジャスティンカフェは迷いなく切り!実績の割にハンデが恵まれた穴馬を狙う
- 川田将雅も「競馬への取り組み、姿勢がいい」と活躍に太鼓判! 今村聖奈の同期が重賞初制覇で評価急上昇の舞台裏
- 今村聖奈「G1好走」も期待された逸材が無念の戦線離脱…ケンタッキーダービー挑戦の夢破れる
- 大阪杯「23連敗」の鬼門を超えられるか…スターズオンアース、ヒシイグアスを阻む壁
- 【大阪杯(G1)予想】スターズオンアース、ジャックドールは切り!データの偏りで狙える穴馬で勝負
- 藤田菜七子「成績不振」の原因とは!? 大阪杯「23連敗」の鬼門…武豊「ドバイWCより厚い壁」で意地の日本馬最先着!【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- もしも…。JRA「夢の大阪杯」に現役最強メンバー。イクイノックス、スターズオンアース、ドウデュースらG1馬16頭集結でフルゲート!
- 女性ジョッキーの先駆者・藤田菜七子「成績不振」の裏には取り巻く環境が変わった事も原因か