
武豊「もう一度『最強』へ」イクイノックスに挑戦状!? 京都記念(G2)ドウデュース圧勝劇で2023年は「2強時代」突入!

「一番強い競馬でしたね。これからが楽しみです――!」
若きイクイノックスが有馬記念(G1)で衝撃的なパフォーマンスを見せ、世代交代を告げてから約2か月。年度代表馬の1強だと思われていた今年の競馬が「2強」に変わった瞬間だった。
12日、阪神競馬場で行われた京都記念(G2)は1番人気のドウデュース(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が快勝。2着マテンロウレオに3馬身半差をつける圧勝劇で、昨年のダービー馬の実力を改めて見せつけた。
「ドウデュースらしい走りができました」
昨秋の凱旋門賞(G1)大敗を経て、一回り成長したドウデュースが帰ってきた。13頭立てで行われたレース。スタートを決めたドウデュースだったが、主戦の武豊騎手が「あまり前半は急がせない方がいいのかなと思って」と振り返った通り、無理せず後方からいつもの競馬となった。
昨年のダービー馬が進化を示したのは、3コーナーからだ。外に持ち出されたドウデュースが徐々に加速すると、最後の直線入り口では先頭集団を射程圏内に。抜群の手応えで並ぶ間もなく同世代の青葉賞馬プラダリアを交わし切ると、ライバルたちを置き去りにした。
「非常に強い競馬でしたね。この馬が国内で敗れた2戦は共に中山のレースで、形状の近い阪神内回りコースがどうかと思われましたが、まったくの杞憂でした。
レース内容としては、昨年3着に敗れた皐月賞(G1)に近い展開。ただ同じだったのは前半だけで、今回は早めに先頭集団を捕らえに行く積極的な内容でした。一昨年の年度代表馬エフフォーリアや復調したキラーアビリティなど、今年は好メンバーが揃ったと言われていましたが、終わってみればドウデュースが一枚も二枚も上手でしたね。
凱旋門賞を含めた欧州遠征は残念な結果になりましたが、武豊騎手が『状態は凄く良かった』と話している通り、ここまで間隔を空けて立て直したことも功を奏したと思います。非常にインパクトのある勝ち方でしたし、今年が楽しみになる走りでした」(競馬記者)
ドウデュース圧勝劇で2023年は「2強時代」突入!

昨年のダービー馬が2023年の始動戦を圧勝で飾ったこともあって、レース後には「ドウデュース」がSNSでトレンド入り。全国の競馬ファンから数多くの賛辞が寄せられる中、やはり多く目に入ったのが「イクイノックスとの対決が楽しみ」という声だ。
ちなみにドウデュースとイクイノックスの2頭は今後3月25日にドバイのメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップデーの参戦を予定しているが、前者がドバイターフ(G1)、後者がドバイシーマクラシック(G1)と直接対決になることはなさそうだ。
「もし、この春に2頭が当たるとすればグランプリの宝塚記念(G1)になることが濃厚です。今日の京都記念は宝塚記念と全く同じ阪神・芝2200mだけに、ドウデュース陣営にとっては大きな収穫になるかもしれません。大きな注目が集まることは間違いないでしょうし、2頭ともドバイで結果を出して“現役最強対決”を迎えることができれば異例の盛り上がりになるでしょうね」(同)
「もう一度『最強』と言われるくらいの結果を出していきたい」
レース後、武豊騎手から飛び出したコメントは、やはり同世代の年度代表馬イクイノックスを意識してのものだろう。ちなみに2頭は昨年の皐月賞でイクイノックスが2着、ドウデュースが3着、日本ダービー(G1)でドウデュースが1着、イクイノックスが2着と1勝1敗の五分だ。
果たして、3度目の対決はいつか。順調にいけば、2023年の覇権を懸けた現役No.1決定戦になりそうだ。
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