GJ > 競馬ニュース > 25年継続中…フェブラリーS「消しの法則」で外国馬シャールズスパイトも大ピンチ!? G1昇格から完全無欠の鉄壁に昨年も1番人気が餌食
NEW

フェブラリーS、G1昇格から25年間続く「消し」の法則!昨年も1番人気が餌食…外国馬シャールズスパイトが大ピンチ!?

フェブラリーS、G1昇格から25年間続く「消し」の法則!昨年も1番人気が餌食…外国馬シャールズスパイトが大ピンチ!?の画像1
レモンポップ 撮影:Ruriko.I

 19日、東京競馬場で行われるのは2023年最初のJRA・G1フェブラリーSだ。

 ダート王決定戦として1997年にG1昇格を果たしたフェブラリーS。以後、数多のダート王がここで再度その力を証明してきたが、近年は同時期にサウジカップデーが開催される勢いに押され気味で、今年もやや寂しいメンバーになってしまった。

 ただ、逆に言えば抜けた馬がいないということは、どの馬にもチャンスがあるということだ。

 例えば、1番人気が濃厚なレモンポップは明らかに1600mよりも1400mに適性があり、対抗1番手のドライスタウトも1400mのレースを連勝中だ。また、レーティングNo.1のメイショウハリオは逆に1600mでは短いという馬。2連覇中のカフェファラオが不在の影響もあって、上位人気馬はまさに“帯に短し襷に長し”といったイメージの馬が多い。

25年継続中…フェブラリーS「消しの法則」

 そんな難解な一戦だからこそ、今一度信用してみたいのが「フェブラリーSの法則」である。

 結論から述べると、フェブラリーSは3か月以上(中12週以上)の休み明けの馬は、3着以内になったことがないという極端な傾向を持っている。「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれないが、この法則はフェブラリーS が1997年にG1昇格を果たしてから25年間、今なお崩れていない鉄壁の法則である。昨年も1番人気レッドルゼルが、この法則の餌食になってしまった。

 他にも2000年以降では、1番人気カレンブラックヒル(2013年)、3番人気ベストウォーリア(2016年)、4番人気アルクトス(2020年)といったところも、この法則にあえなく跳ね返されている。

 今年はレッドルゼル、ソリストサンダーといったところが該当。上位人気にはならないかもしれないが、穴で一考している人は気を付けた方がいいだろう。また、レース史上初の外国馬参戦で注目されるシャールズスパイトも前走は10月のブリーダーズCマイル(G1)。2着という結果はここでも大威張りできるものだが、残念ながら法則の餌食になるかもしれない。

 その一方で、近4年のフェブラリーSの勝ち馬には、ある共通点がある。

 2020年に世界最高峰の賞金レースとしてサウジCが創設されて以来、日本のダート王も意欲的に参戦。同時期開催として煽りを受けるフェブラリーSのレベル下降はもちろん、その傾向にも小さくはない変化が起こっている。

 具体的にはサウジCが1800mで行われる関係で、チャンピオンズC(G1)覇者など中距離以上を得意とする有力馬はそちらへ流れ、フェブラリーSには「1800mは長い」というスピードタイプが集結。レース傾向に変化が生じるのは当然の結果だろう。

 中でも2022年、21年の勝ち馬カフェファラオ、20年のモズアスコットに共通するのが、「ストームキャットの血」を持っていることだ。これは19年の勝ち馬インティにも共通する。

 ディープインパクトとのニックスで、どちらかというと芝での活躍が目立っているストームキャットの血だが、その大きなストロングポイントが高速決着に強いことだ。実際に近5年のフェブラリーSは徐々に高速化しており、昨年は馬場が渋った関係でレコード決着となった。

 今年は出走16頭中6頭がストームキャットの血を持っているが、3か月以上の休み明けとなるレッドルゼルとシャールズスパイトは、前述したフェブラリーSの法則に引っかかっており苦戦必至か。またセキフウ、ジャスパープリンスは、さすがに厳しいと言わざるを得ない超大穴だ。

 そんな中で、レモンポップがストームキャットの血を持っていることは何とも頼もしい限りか。近年の傾向なら、今年の1着はこの馬かもしれない。

 配当的に面白いのは、ストームキャット持ち最後の1頭アドマイヤルプスか。

 このコースに確かな適性がありながら陣営は当初、強すぎるメンバーを見込んで出走に慎重だった。しかし、回避馬が続出した影響もあって方針を転換。あえて挑戦に踏み切ったということは「状況が変わった」と受け止められる。まったく人気はないが、今回から初のブリンカー導入と、単なる“G1体験会”ではなさそうだ。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

フェブラリーS、G1昇格から25年間続く「消し」の法則!昨年も1番人気が餌食…外国馬シャールズスパイトが大ピンチ!?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「ルメールショック」が木村哲也厩舎に直撃?桜花賞に続き皐月賞も人気馬が凡走…主戦騎手不在で「13連敗」の急ブレーキ
  2. 【NHKマイルC】川田将雅ジャンタルマンタル参戦で浮上した「鞍上問題」…陣営と繋がり強い「三冠騎手」が有力候補? その背中に跨るのは
  3. 【フローラS】「批判覚悟の出走」が1000万馬券の大波乱を演出!除外された武豊の超良血は幻のG1馬に…「東京マスター」菅原明良と挑む渾身の権利獲り
  4. JRA横山典弘「再登板」もファンの胸中は複雑!?ソダシでも主戦騎手が降板の過去…「騎乗批判疑惑」で物議醸したコンビが復活
  5. ジャスティンミラノを大幅に上回った「期待の良血」がG1に向けて出陣! C.ルメールに替わる新パートナーは「初制覇」のチャンス到来?
  6. コスモキュランダ次走ダービーも「鞍上未定」の怪…J.モレイラ続投が決まらない理由に「身元引受調教師」の影響も?
  7. セリフォス、ナミュールも不安?2024年マイル戦線は異常事態!マイラーズCは“安田記念を見切った格下馬”の激走に要注意!
  8. タガノエルピーダ×M.デムーロ「新タッグ」でオークスヘ!「タイトルを獲得したいものと夢見ております」悲願の初G1制覇目指す名オーナーの希望となれるか
  9. 【フローラS】昨年激走のゴールデンハインド、桜花賞激走のライトバック。その道のプロが狙う牝馬の穴馬、今年狙うのは誰もが驚く意外な格下馬
  10. JRA「隠れ最強馬」が待ちに待った戦列復帰…ジャスティンミラノに引け取らない実力、令和の「マツクニローテ」再現あるか?