JRA両者の見解は真っ二つ! レッドルゼルもドライスタウトもバッサリ、「高配当確実の爆穴」は必見【フェブラリーS(G1)予想】
先週末の京都記念(G2)は、1番人気に支持されたドウデュースが2着馬に3馬身半という決定的な差をつける大楽勝。パートナーの力を信じた武豊騎手の横綱相撲も光る勝利で、次走に予定しているドバイターフ(G1・3月25日)に向けて好発進を決めた。
本企画は一応、編集部きっての穴党・黒井零と逆神の中川大河による「独断と偏券」の予想対決である。真っ先に人気馬を疑うことが穴党のスタイルとはいえ、1番人気にここまで圧倒的な強さを見せつけられては出番なし。そろそろ何とかしないと首筋がひんやりしてきそうな両名である。
黒井零(以下、黒井):一番強い馬が勝つべくして勝ったってレースだったね。ダービー馬が凡走を続けているレースだったから、セオリー通りの狙い方をしてみたけど、あそこまで強いとお手上げよ。
中川大河(以下、中川):対照的だったのは2番人気のエフフォーリアでした。心房細動で競走中止になりましたが、命には別状がなくてホッとしました。その後の動向を気にしていたのですが、どうやら引退して種牡馬入りするようですね。
黒井:2年前の年度代表馬が、まさかこんなスランプに陥ることになるとはねえ。近走は全くらしさが見られなかったから、このまま現役を続行するより引退というのもありか。にしても横山武史騎手とは名コンビだったなあ。インタビューで涙ぐんでいる姿には、うるっときちゃったよ。
「高配当確実の爆穴」は必見
中川:種牡馬として第二の馬生が待っていますから、今度はエフフォーリアの産駒に夢を託しましょう。ということでそろそろ本題に入りますが、フェブラリーS(G1)はもう当たったと思っています。なんてったって「◎」がレモンポップですもん。もろたで工藤!
黒井:“迷探偵”に狙われちゃあ、一気に怪しくなってきたな(笑)。確かに東京コースでの安定感は抜群だよね。1400がベストだろうけど、同じマイルの武蔵野S(G3)でギルデッドミラーとハナ差の2着。このメンバーなら十分に威張れるか。ただ、主戦の戸崎圭太騎手から坂井瑠星騎手に乗り替わるのは気になる。
中川:出走を決断したタイミングもギルデッドミラーの引退が分かってからっぽいんですよね。天敵がいなくなったから、それじゃ出ようかみたいな。おそらく戸崎騎手のドライスタウトはレモンポップマークでしょうね。
黒井:酸いも甘いも知っているこちらとしては、「そんなうまい話があるか!」って感想しかないや(笑)。これまでどれだけ酷い目に遭わされてきたことか……。ここは魂の「◎」メイショウハリオでOKよ。パイロ産駒で距離短縮も問題ない上に、鞍上も好調の浜中俊騎手。10年前にグレープブランデーでフェブラリーSを優勝したこともある。唯一のダートマイル勝ちが薫風S(3勝クラス)で1戦1勝ならこなせるはずだよ。
中川:私消しちゃったんですけど、どうしたらいいんですか。まあどちらかが的中したら編集部の勝利ですから、それはそれでいいです。ちなみに「○」はアメリカから遠征してきたシャールズスパイトです。ダートも走っていた馬ですし、昨秋のブリーダーズカップマイル(米G1)2着の実績は侮れません。芝スタートのコースはむしろ好都合。日本と違って向こうはダートの本場ですからね。
黒井:これといった実績もなかったフリートストリートダンサーに、当時日本のダート最強馬だったアドマイヤドンが負けたジャパンカップダート(G1)はショックだったなあ、そういや。ついこの前のことだよな、あれ。
中川:もう20年も昔の話ですよ、お爺ちゃん。あ、そんな昔だったんですね。そう考えたら一気に自信がなくなってきました。
黒井:じゃ、次はこっちの「○」ケンシンコウについて話そうか。根岸S(G3)の予想でも印をつけていたように、試金石としてチェックしていたのがこの馬。直線最後方から上がり2位でよく伸びたなら、距離延長は願ってもない。好位で競馬したい馬が揃って意外とペースが流れそうなのよ。そういうときこそ無欲の追い込み馬が、しれっと3着に食い込んだりするものさ。
中川:全然人気ないですもんね。穴党が色気を持つにはちょうどいいかもしれません。そういう意味では、私の「▲」テイエムサウスダンも面白いと思いませんか。前走の根岸Sを惨敗したからノーマークでしょう。C.ルメール騎手も2度目なら手の内に入れているんじゃないかって期待しています。
黒井:でもなあ、やっぱりこの馬は岩田康誠騎手でこそって気がするぞ。熱い男からクールな男に替わってどうかだな。心情的に蛯名正義調教師の応援はしたいけどね。
中川:曲がったことの嫌いな黒井さんらしい意見です。昔の女のことをいつまでも引き摺ってますもんね(笑)。私くらいのレベルになると、馬券がハズレても精神的ダメージはゼロです。早くこの域まで上がってきてください。
黒井:どさくさに紛れて仲間扱いしようとするなよ。あなたとは違うんです。俺はもう万馬券当てて、WIN5で億も当てて、この会社を辞めるって固い決意をしているんだ。
中川:ほら、そういうとこですよ(笑)。でも黒井さんの印は、かなりアグレッシブですよね、今回。こんなの当たったら、高級焼肉どころかノー○ンしゃぶしゃぶも行けそうじゃないですか。
黒井:年がバレるから、そういう発言は慎みたまえ。せいぜい調整ルームに競馬と関係ない人を連れ込むくらいで我慢しないと。
中川:あ、だからスピーディキックに印をつけている訳ですね。
黒井:お、やるな迷探偵!
■中川の予想
◎レモンポップ
○シャールズスパイト
▲テイエムサウスダン
△アドマイヤルプス
★オーヴェルニュ
※買い目は三連単フォーメーションで、◎○→◎○→▲△★の計6点。
■黒井の予想
◎メイショウハリオ
○ケンシンコウ
▲レモンポップ
△セキフウ
★スピーディキック
※買い目は◎から馬連4点。3連複◎軸1頭流し6点の計10点。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
- C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
- 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
- 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
- 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ
- 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
- 【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払い
- 「競馬の神様」は実に意地悪だ!キャプテン渡辺のWIN5あるある…「これだけはやめてね」という相手が異常な確率で来る問題【徒然なる神のくず競馬トーク】
- ダービー「当確級」の逸材が皐月賞参戦!過去にキズナ、シャフリヤールらが条件クリア、浜中俊VS坂井瑠星の「第2ラウンド」も勃発?
- 【ドバイゴールデンシャヒーン(G1)展望】「1年越し」リベンジかかるリメイク!兵庫の雄イグナイター、巨漢ドンフランキーらも虎視眈々
関連記事
武豊「本来の力を出せていません」噂の超大物がまるで別馬、フェブラリーS(G1)カフェファラオら次々“離脱”で1強ムード?単勝122.7倍3着の裏にあった“慧眼”【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
JRA「福永祐一祭り」はもう始まっていた!? 今年重賞未勝利でも稼ぎ時は多数、狙って“おいしい条件”はこれだ
フェブラリーS、G1昇格から25年間続く「消し」の法則!昨年も1番人気が餌食…外国馬シャールズスパイトが大ピンチ!?
レッドルゼル「1600mは長い」トップジョッキーの言葉を無視した参戦は何故?JRAフェブラリーSに隠された裏事情を紐解く
27年前、ダートで無敵を誇った名牝がフェブラリーSで唯一の牝馬優勝を飾ったあの日