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【高松宮記念(G1)予想】メイケイエールは問答無用で切り!道悪確実な今回も穴馬の台頭があると見て狙い撃ち

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 今回は春のG1シリーズ第1弾、スプリント王決定戦・高松宮記念(G1)を予想していく。

 まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。
阪急杯、オーシャンS 各8頭
シルクロードS 7頭
香港スプリント、京都牝馬S 各2頭
フェブラリーS、阪神C、海外馬 各1頭
となっている。ステップレースとされているレースからの臨戦が大半。これ以外のレースからも好走例はあるが、極論すれば割り引いて考えてもいいくらい偏っている。ステップレースを使ってきたということは、とりもなおさず順調にここまで来たということなので、そういう意味でもプラスの検討材料になるはずだ。

 続いて人気順の成績を見ていこう。
1番人気 2-1-2-5
2番人気 2-4-0-4
3番人気 2-1-3-4
4~6番人気 2-2-1-25
7~9番人気 2-1-0-27
10番人気以下 0-1-4-84
となっている。上位人気がいずれも微妙なライン。近5年に絞ると1番人気は1頭だけ2着になっているのに対し、2番人気、3番人気はそれぞれ3頭来ているので、信用するならこの両者だろうか。近5年に絞ると、とにかく穴馬が跳梁跋扈しており8番人気以下が6頭。中でも10番人気以下が4頭と穴馬の台頭が著しい。もっとも過去10年で6回も渋った馬場で開催されており、20年からは3年連続で重馬場開催だった。天気予報とにらめっこして、馬場が渋ることが予想される場合は一発を狙う方向へシフトしても良さそうだ。

 そして上述のように3年連続で重馬場開催だったのだが、今年も重馬場濃厚である。開催当日は雨予報。土曜日から高確率で降雨が続き、日曜の全レース終了あたりまで断続的に降り続く見通しなので、重馬場はほぼ間違いないだろう。下手すると不良馬場まで考えられるため、今回は重馬場適性も考慮して予想していく。


 これを踏まえて「◎」は8番ロータスランドとする。

 前走は京都牝馬S(G3)。大外枠から好スタートを切って後方待機策に。スローペースで流れる中、直線に向いてインを突いて脚を伸ばし、上がり最速の32.8秒で追い込むも逃げ馬を捉えきれず3着に終わった。

 大荒れだった昨年の2着馬。昨年はこのレースの後まったくいいところがなくシーズンを終了してしまったが、今年も去年と同じく始動戦に京都牝馬Sを使って好走した。

 やはり重適性に注目したい。稍重以上の渋った馬場を過去5走しているが、5走すべてで連対している「重の鬼」とも言うべき成績。陣営は「前走は大外枠からの競馬で、今までと違う面が見られた」と評価。馬場が渋るのはプラスで「走法的にも苦にしないので面白いかも」と前向きなコメントが出ている。

 昨年2着の時もそうだったが、基本的には中団かそれより前で伸びて押し切るタイプ。切れる脚があるので、前走のような後方待機策もできるのだが、道悪となればポジションを取ってくるのではないか。昨年とほぼ同位置からのスタートということもあり、一発を期待するならこの馬と考え本命とした。


「○」は人気を落としそうな18番ウインマーベルを挙げる。

 前走はシルクロードS(G3)。トップハンデを背負ったせいか、出脚が鈍く後方からの競馬に。4コーナーでポジションを上げて直線に向くも伸びずに7着となった。

 未勝利脱出に時間がかかったものの、昨年の春シーズンのうちに葵S(G3)を制し、夏はキーンランドC(G3)2着、さらに秋のスプリンターズS(G1)2着で頭角を現してきた1頭。いわゆる「強い4歳世代」だが、前走はさすがに斤量が堪えたのだろう。

 陣営は「外枠に59kgで出負けと悪条件が重なってしまった」と前走を分析。「先週までで負荷をかけてきたので動きが軽く、気合いも乗ってきた」と巻き返しに期待をかけているよう。肝心の重馬場適性については鬼とまではいかないまでも、重馬場で1勝しているほか、稍重や不良馬場で掲示板に入る程度に走っている。極端な不良馬場でなければ対応可能とみて、大外枠ではあるが20年、21年と8枠が好走していることもあって対抗としてみたい。

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ナムラクレア

「▲」は人気の軸になりそうだが15番ナムラクレアを推す。

 前走はシルクロードS。内枠から中団に位置を取って追走。比較的速いペースで流れ、直線に向くと内を狙って上がっていき、上がり最速の脚で後続を振り切り勝利した。

 戦績を見ればわかるように着外に敗れたのは昨年のスプリンターズSと2歳時の阪神JF(G1)のみ。それでも掲示板は確保しており、世代屈指のスプリンターであることは疑いようがない。すべてG3戦だが重賞3勝もトップクラスの実績と言えよう。

 陣営からは「勝った前走より状態が一段上がっている」と高評価の声が。「ピッチ走法で道悪も問題ない」と強気のコメントが出ている。実際、2歳時に2戦目のフェニックス賞(OP)で不良馬場を経験しているが、このときは出遅れながらも上がり最速で勝利を収めている。そこそこの重馬場適性はあるのかもしれない。

 大崩れしないのが、この馬の強みとも言えるところ。ただ、適性はありそうだが、道悪は1走しかしていないので未知数な部分はある。その分だけ割り引いて「▲」評価として押さえておく。


「△」は6番ナランフレグ、7番ヴェントヴォーチェ、人気サイドだが12番のアグリの3頭とする。

 ナランフレグとヴェントヴォーチェの前走はオーシャンS(G3)で、ナランフレグは出負けして後方待機策、ヴェントヴォーチェは中団につけて追走。4コーナーあたりからポジションを上げてヴェントヴォーチェが伸びてきた一方で、ナランフレグは追い上げてきたものの伸びきれず。ヴェントヴォーチェが勝利し、ナランフレグは9着に終わった。

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ナランフレグ 撮影:Ruriko.I

 ナランフレグは昨年のこのレースの覇者。秋のスプリンターズSでも3着に入り、スプリント能力の高さを見せた。前走は出負けしたことと、59kgの斤量が堪えたものと思われる。

 陣営は7歳になったこともあり「若い世代の台頭もあるので、チャレンジャーくらいの気持ちで」と慎重なコメント。ただ、昨年のこのレースをはじめ、重馬場適性はそれなりにあるようにも見え、前走は敗因がはっきりしていることを考えれば、見限るのは危険だろう。押さえるだけは押さえておきたい。

 ヴェントヴォーチェの方はナランフレグと似たり寄ったりの重馬場適性があると思われ、重での勝ち鞍もあるだけに馬場が渋れば面白いと考えている。ただ、陣営も話しているが中京コースが初になるので、その分は割り引きが必要と見て押さえまで。

 アグリの前走は阪急杯(G3)で、好スタートを切ると逃げ馬を前に見る2番手追走。直線に入ってそのまま伸びて後続を寄せ付けず押し切って勝利した。

 2走前に3勝クラスを卒業したばかりのオープン馬。しかし、早くもオープン初戦で重賞制覇してしまい、能力もさることながら連勝の勢いを感じさせるものとなった。

 ここまで9戦のキャリアで着外がわずか1回。それも4着なので掲示板を外すような大敗がない。この安定性がウリでもあるが、稍重や重馬場での好走歴もあるので、重適性もそれなりにあると見ている。

 陣営からは馬体に実が入ってきており、今は充実一途と高評価。どんな流れになっても対応できそうと強気なコメントが出ている。5連勝でG1制覇まであるかどうか。昨年のジャパンC(G1)やチャンピオンズC(G1)では連勝馬がG1を制したこともあり、期待はできる。ただ、重適性については唯一の4着が稍重でのものだったので、その分は割り引いて押さえまでとする。

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メイケイエール 撮影:Ruriko.I

 人気どころでは5番のメイケイエールを切り。

 前走は香港スプリント(G1)で、外枠から好スタートを切って2番手から3番手を進む積極策。直線に向いて馬群の中から脚を伸ばすも伸びきれず5着に終わった。

 昨年のスプリンターズSの予想では1番人気になることを予想しつつ◎を打ったが、結果はご存じの通り大敗。前哨戦を強い勝ち方で制して臨んだにもかかわらず、だ。

 結局、この馬はG1の舞台になるとなぜかテンションが上がったり、本来の力を出せない状況に置かれるようで、前走の内容がどんなに良くても、仮に大差勝ちを収めていたとしても本番にはまったくつながらないことを悟った。

 よって重馬場適性もそれなりに高そうではあるが、せいぜい掲示板までと見て切りとする。

 ということで、今回は6番、7番、8番、12番、15番、18番の6頭で3連複BOX20点勝負とする。人気どころを押さえてはいるが、重適性の高さや前走の凡走で人気を落としている馬が道悪で浮上してくれば高配当もあるのではないかと考えている。

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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