
ナムラクレアVSメイケイエールの「女王対決」に新星アグリも参戦! 荒れる高松宮記念(G1)で見逃せない究極の大穴候補
今週末は競馬ファンにとって楽しみなレースが続く。25日土曜夜にはドバイワールドカップデーが開催される。
日本国内で馬券発売のなかった2月のサウジカップデーとは異なり、こちらはドバイゴールデンシャヒーン、ドバイターフ、ドバイシーマクラシック、ドバイワールドCといった4つのG1レースで馬券の購入が可能。26日日曜には、春のスプリント王決定戦・高松宮記念(G1)もあり、懐具合とも相談が必要になりそうだ。
イクイノックスやドウデュースの走りに注目したいところだが、馬券的な妙味では高松宮記念が上回る可能性が高いため、今回はこちらの要注意ポイントを確認しておきたい。
特に注目したいのは、最近のスプリントG1で波乱が続いていることだ。
実際、昨年の高松宮記念を制したナランフレグは8番人気で激走。2着に5番人気ロータスランド、3着に17番人気キルロードが食い込んだ3連単の払戻は、なんと278万4560円という大波乱に終わった。
この混戦模様は秋のスプリンターズS(G1)も例外ではなく、8番人気のジャンダルムが穴を開け、2着に7番人気のウインマーベル、3着に5番人気ナランフレグの入った3連単の払戻は46万8950円にもなった。
2年前のスプリンターズSを制したピクシーナイトが復帰するとはいえ、脚部不安で阪急杯(G3)を使えなかった上に長期休養明け。女王対決に注目の集まるナムラクレア、メイケイエールにしても、スプリンターズSで人気を裏切った馬である。そこへきて現在4連勝中と勢いのある新星アグリも参戦する上に、週末の天気は下り坂の予報まで出た。どの馬から狙えばいいのか悩ましい限りである。
過去10年の傾向を確認すると、1着馬は3番人気までがそれぞれ2頭と4番人気1頭、5番人気1頭で、8番人気と9番人気が1頭ずつ。勝ち馬に関しては5番人気以内で勝率8割となっている。データを信じて軸馬なら5番人気以内で狙えそうだ。
その一方で、3着に思わぬ大穴が入るケースも目立つ高松宮記念だが、特筆すべきは前走がオーシャンS(G3)だった組だ。
過去10年で1着1回、2着2回の成績は、シルクロードS組や阪急杯組に比して見劣るものの、3着に限れば過去10年中5回と最多。しかも、5頭のうち4頭が二桁人気の大穴なのだ。
■過去10年の高松宮記念で3着に入った馬(オーシャンSの成績)
2013年10番人気ハクサンムーン(3番人気9着)
2016年3番人気アルビアーノ(1番人気5着)
2018年10番人気ナックビーナス(2番人気2着)
2019年17番人気ショウナンアンセム(13番人気5着)
2022年17番人気キルロード(9番人気6着)
ご覧の通り、3番人気1頭、10番人気2頭、17番人気2頭と凄まじい好成績。不思議なことにオーシャンSで1着だった馬に関しては好走例がなく、今年の場合はヴェントヴォーチェが該当する。
となるとオパールシャルム、ナランフレグ、ディヴィナシオンの3頭が残る訳だが、二桁着順に敗れた馬はいないため、近走の不振ぶりを見ても削ってよさそう。前年の覇者ナランフレグが二桁人気になる可能性は低いため、ディヴィナシオンが候補の結論。この馬を3着づけにした3連単で夢を見る手もありかもしれない。
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆