
「元ダービー馬候補」が8ヶ月の充電を経て復帰戦! リバティアイランド、タイトルホルダーら超大物を多数輩出も早逝、父の後継種牡馬候補として期待する声も?

今週末、東京競馬場で開催されるオークス(G1)。下馬評ではリバティアイランドが圧倒的な人気になることが予想されている。次元の違う末脚で1冠目の桜花賞(G1)を制したのだから当然だろう。
また同馬の父である種牡馬ドゥラメンテにとっては、昨年のスターズオンアースに続いて春の牝馬二冠連覇の期待もかかっている。
ドゥラメンテ産駒は2頭の他にも、シャンパンカラーが先々週に行われたNHKマイルC(G1)を優勝。来週の日本ダービー(G1)にもG1馬のドゥラエレーデと重賞ウイナーのシーズンリッチがエントリーを済ませるなど、今まさに一世を風靡しているといっても過言ではない。
古馬にもG1・3勝馬のタイトルホルダーがいる。これまで続々と超が付くほどの大物を輩出してきただけに、ドゥラメンテが2年前に早逝してしまったのがつくづく残念でならないのは筆者だけではないだろう。

そんな種牡馬ドゥラメンテの2世代目の産駒であり、昨年のクラシック路線では「ダービー馬候補」との呼び声もあったドゥラドーレス(牡4歳、美浦・宮田敬介厩舎)が来月24日、江の島S(3勝クラス)で8ヶ月ぶりの復帰戦を予定している。
同馬は一昨年11月にデビューして2連勝。2戦目のセントポーリア賞(1勝クラス)は1分45秒7の好時計で制しており、これは同レースが東京・芝1800mで開催されるようになって以降、最速のタイムであったことから、ダービーの有力候補の1頭として取り上げられるようになった。
しかし、3戦目の毎日杯(G3)では当時主戦の戸崎圭太騎手がレース後「馬群を捌けずに追い出しが遅れました」と話した通り、勝負どころでスムーズさを欠いて3着に敗退。賞金加算に失敗したことで春クラシックを断念している。
ただ、8月の夏競馬で3勝目を挙げると、秋には菊花賞(G1)に出走。アスクビクターモア、ボルドグフーシュ、ジャスティンパレスといった今ではG1戦線を賑わせているビッグネーム3頭に続く4着に入っただけに、今後に期待が高まってくるのも当然だろう。
復帰戦の江の島Sは東京・芝2000mで行われるだけに、ここを難なく突破するようであれば、秋には同じ舞台の天皇賞・秋(G1)で面白い存在にもなれるかもしれない。久々になるとはいえ、その走りに大いに注目が集まりそうだ。
父の後継種牡馬候補として期待する声も?
「ドゥラドーレスは素質も然ることながら、母方の3代母がウインドインハーヘアということで、近親にはディープインパクトがいるなど血統的にも魅力を秘めた1頭です。
父ドゥラメンテは既にこの世を去ってしまっているだけに、これからの活躍次第では本馬に後継種牡馬候補としての期待がかかってきても不思議ではないでしょう。実際にネット上などの一部ファンからは『ぜひ種牡馬入りしてほしい』なんて声も出ているみたいですね」(競馬誌ライター)
なお復帰戦の鞍上は、今のところ明らかになっていないようだ。前走に続いて横山武史騎手が手綱を取るのか、それとも戸崎騎手とのコンビ再結成はあるのか、注目してみるのも面白いかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 「関東の問題児」がバチバチの叩き合いで痛恨の騎乗停止…被害馬の騎手からもクレーム? 降着の裁決に「迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ち」
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「一寸先は闇」のような勢力図の激変…注目集めた若手同期の明と暗、あの「お騒がせ騎手」が佐々木大輔に続くブレイク?
- セイウンハーデスにも襲い掛かった「不治の病」…“奇跡の復活”カネヒキリ以来の伝説に挑む
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
関連記事
リバティアイランド「絶対優位」も1強はヒモで必ず荒れる! 先週ヴィクトリアマイル&京王杯SCダブル的中【東大式必勝馬券予想】
ヴィクトリアマイル(G1)ソングライン勝利でリバティアイランドの「オークス制覇」に黄信号!? 辿る運命は2年前のソダシと同じ?
「プライドにかけて二度と乗ったらアカン!」元JRA藤田伸二氏「ソダシ鞍上問題」に苦言!? 「なんで下ろされてるん?」安田記念(G1)で元主戦・吉田隼人待望論も…
「ダメヤン」戸崎圭太が手に入れたタナボタチャンス! 「他の騎手なら買えた」と嘆くファンも…災い転じて福となしたヴィクトリアマイルの快勝
鞍上川田騎手に大きな不安データ!JRAオークスのリバティアイランドにこれだけの逆風。勝つのは意外な格下馬?