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ディープインパクト、ナリタブライアン超えた衝撃の6馬身! リバティアイランド三冠濃厚も…怪物牝馬を凌駕する「最大着差」レコードホルダーが存在

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 牝馬相手のレースに出走するのはもはや反則――。

 そんな声があちらこちらで聞かれた先週末のオークス(G1)は、まさにリバティアイランドの独演会といっても過言ではない圧勝劇だった。

 クラシック一冠目の桜花賞(G1)では、ほぼ最後方に近い位置までポジションを下げながら、ただ1頭32秒台の末脚でライバルたちを撫で切りにし、見ているファンをハラハラドキドキさせたが、この日のリバティアイランドは一転して優等生のレース。スタートを決めると6番手の好位をキープし、道中ではいつでも抜け出せそうな抜群の手応え。残り200m過ぎに先頭へ躍り出ると、川田将雅騎手が軽く気合を入れたのみで、余力を残したままゴール板を駆け抜けてしまった。

 これほどまでに次元の違うパフォーマンスを披露したなら、三冠を取りたいと振り返った陣営が自信も深めたのも当然。ネットの掲示板やSNSなどでは、一部のファンから日本ダービー(G1)に出走していても勝てたという声すら聞かれた。牝馬三冠はほぼ確実といわれているだけに、秋に実現する可能性のある最強馬イクイノックスやドウデュースとの直接対決に思いを馳せるファンも少なくなかったのではないか。

 また、今年のオークスでリバティアイランドが2着ハーパーにつけた着差は、なんと6馬身。これは東京芝2400mの同舞台で行われるダービーを5馬身差で圧勝していた1994年のナリタブライアン、2005年のディープインパクトを上回る数字である。これだけでもタダモノではないことが伝わってくる。

 その一方で、過去の日本ダービーにも6馬身差で圧勝した馬もいた。それは1987年のダービー馬メリーナイス。どちらかというと同年の有馬記念(G1)でスタート直後に落馬競走中止となったアクシデントの方が有名かもしれないが、ダービーでは先述した三冠馬たちを凌ぐ圧勝を決めていた馬だ。

怪物牝馬を凌駕する「最大着差」レコードホルダーが存在

 だが、そんな歴史的名馬らを遥かに上回る「9馬身差」で府中の芝2400mを駆け抜けていた“レコードホルダー”の存在をご存じだろうか。こちらは勿論、1984年にJRAがグレード制を導入して以降、東京のG1レースにおける平地G1の最大着差である。

 察しのいいオールドファンならすぐに思い浮かぶだろうが、その馬の名はタップダンスシチー。条件的にクラシックレースではないないものの、2003年のジャパンC(G1)で果敢にハナを奪うとそのまま一人旅に持ち込み、2着に入った菊花賞馬のザッツザプレンティを9馬身も置き去りにしてゴールした。このレースで単勝1.9倍の断然人気に支持されたのは、同年の年度代表馬に選ばれたシンボリクリスエスだが、そんな歴史的名馬ですら3着まで追い上げるのが精一杯という完勝だった。

 このライバル2頭については、次走の有馬記念でタップダンスシチーを徹底的にマークしたシンボリクリスエスが、2着リンカーンに9馬身差をつける圧勝でお返ししたエピソードも有名。ちなみに有馬記念で2着馬に9馬身差をつけたシンボリクリスエスもまた、G1における最大着差でタップダンスシチーと同じくレコードタイ。前半からプレッシャーを受け続けたタップダンスシチーが8着に惨敗したが、それはまた別の機会にでも触れたいと思う。

高城陽

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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