GJ > 競馬ニュース > 【宝塚記念】イクイノックスに襲い掛かる「6戦全敗」の現実!? 苦杯をなめたエフフォーリア、ドゥラメンテ、シンボリクリスエスとの共通点
NEW

【宝塚記念】イクイノックスに襲い掛かる「6戦全敗」の現実!? 苦杯をなめたエフフォーリア、ドゥラメンテ、シンボリクリスエスとの共通点

【この記事のキーワード】, ,
【宝塚記念】イクイノックスに襲い掛かる「6戦全敗」の現実!? 苦杯をなめたエフフォーリア、ドゥラメンテ、シンボリクリスエスとの共通点の画像1
イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 25日、阪神競馬場では春のグランプリ、宝塚記念(G1)が行われる。今年は上半期の総決算にふさわしい豪華メンバーがそろった。

『netkeiba.com』が公開している予想オッズで単勝2倍台の1番人気に推されているのは、目下G1を3連勝中のイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 世界ランキングで現役トップに君臨しているように、3連勝の中身も非常に濃い。ヒヤッとさせられたのは、パンサラッサの大逃げをゴール寸前でとらえた昨年の天皇賞・秋(G1)くらいで、その後の有馬記念(G1)とドバイシーマクラシック(G1)は文字通りの完勝を収めており、今回も勝利に最も近い存在なのは間違いないだろう。

 初めて迎える関西圏での競馬や海外帰り初戦など、細かい不安要素を挙げればキリがないが、敢えて別の視点からイクイノックスに襲い掛かる不安をあぶり出してみたところ、たどり着いたのは、“宝塚記念で1番人気に推された関東馬は勝てない”というジンクスだった。

イクイノックスに襲い掛かる「6戦全敗」の現実!?

 実はグレード制が導入された1984年から昨年までの39回で、関西馬の30勝に対し、関東馬は9勝。他の多くのレースと同様に宝塚記念でも長らく「西高東低」の傾向が続いているのだ。

 勝利した関東馬の中にはイナリワンやグラスワンダーなど歴史的名馬の名前もあるが、いずれも2番人気以下での勝利。関東馬が1番人気に推されたケースは過去に6回あったものの、6頭すべてが敗れていた。

 まだ関東馬が強かった80年代には、クシロキング(1986年)とニッポーテイオー(1988年)が宝塚記念でG1連勝を狙ったがあえなく敗戦。1995年には安田記念(G1)2着から待望のG1初勝利を期待されたサクラチトセオーが押し出されるように1番人気に支持されたが、7着に敗れている。

 2000年以降も、3頭の関東馬が1番人気を裏切った。2003年は前年秋に3歳馬として天皇賞・秋と有馬記念を制したシンボリクリスエスが5着、2016年は前年に牡馬クラシック二冠を制したドゥラメンテが2着、そして昨年はエフフォーリアが6着と敗れた。

 いずれも「西高東低」の時代に関東の雄と呼ばれる3頭だが、今年のイクイノックスと重なる別の共通点もあるという。

「3頭はいずれも前年にG1を2勝以上していた4歳馬という共通点がありました。それは今年1番人気が予想されるイクイノックスとも重なります。58kgの酷量を初めて背負ったという点も同じで、この辺りに1番人気の関東馬が宝塚記念を勝てていないヒントがあるのかもしれません」(競馬誌ライター)

 3頭にはそれぞれ別の敗因があったはずだが、1番人気の関東馬が春のグランプリを勝てていないというのは紛れもない事実。果たしてイクイノックスはこのジンクスを打破することができるだろうか。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

【宝塚記念】イクイノックスに襲い掛かる「6戦全敗」の現実!? 苦杯をなめたエフフォーリア、ドゥラメンテ、シンボリクリスエスとの共通点のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!
  2. JRA有馬記念(G1)「伝説の逃走劇」はキタサンブラックでも、ダイワスカーレットでもなく、あの馬!? 前走4馬身圧勝から狙うレジェンドの再現
  3. JRA荻野極と横山武史が「誤爆」で一触即発!?「ふざけんな!ナメてんのか!」1番人気大敗の腹いせにタオル投げるも……
  4. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
  7. 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
  8. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  9. 「前の馬が邪魔で」武豊の口から飛び出した恨み節……レジェンドを「終始ブロック」した相手と最後は共倒れ?
  10. 巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去