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【宝塚記念(G1)展望】世界最強イクイノックスが断然の主役! 充実一途ジャスティンパレス、2歳王者ドゥラエレーデ、武豊ジェラルディーナらG1馬8頭が集結

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イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 25日、阪神競馬場では上半期の総決算、第64回宝塚記念(G1)が行われる。今年は8頭のG1馬が集結。中長距離界のトップクラスによる熱い戦いが期待される。

 G1馬8頭の中で唯一、複数のG1タイトルを保持しているのが昨年のJRA年度代表馬イクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 これまで7戦5勝、2着2回の成績で、100%の連対率を誇るキタサンブラック産駒。昨秋に本格化を果たし、天皇賞・秋(G1)、有馬記念(G1)、そして今年3月のドバイシーマクラシック(G1)とG1を目下3連勝中だ。

 デビューから十分な間隔を空けながら大事に使われてきたため、伸びしろもまだありそう。差して良し、逃げて良しと変幻自在の競馬で、世界ランキングも1位を維持している。今回も断然の1番人気に推されるのは間違いないが、不安要素も決して少なくない。

 まずは初の海外遠征帰りで疲れが残っている可能性だ。前走から3か月の間隔が空いているとはいえ、もともと体質が強いとはいえない馬だけに、見えないダメージが蓄積していても不思議ではないだろう。

 一方、今回が初の関西圏での競馬となる点も不安視されていたが、レース3週間前にすでに栗東に入って調整中。追い切りでも好時計を出しており、これに関しては杞憂に終わるだろう。

 他には、初斤量の58kgや、父キタサンブラックが宝塚記念で2度黒星を喫していること、道悪を経験していないことなどが挙げられるが、いずれも重箱の隅をつつくようなもの。競馬なので、レースでは何が起きても不思議ではないが、まともなら優勝候補の最右翼なのは間違いないだろう。

 デビューから手綱を取るC.ルメール騎手を背にG1・4連勝を飾って、世界1位の名に恥じない走りを期待したい。

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ジャスティンパレス 撮影:Ruriko.I

 そんなイクイノックスのライバル候補1番手はジャスティンパレス(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。

 イクイノックスとは同世代で、これまで3回の直接対決がある。しかし、ジャスティンパレスは全てのレースで後塵を拝している。

 昨春は皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)で、それぞれ0秒7差と1秒3差をつけられ、9着に敗戦。秋は菊花賞(G1)で3着に好走したが、3度目の対決となった有馬記念でも1秒1差の7着の完敗を喫した。

 4度目の対決となる今回はG1馬として迎える。ジャスティンパレスは、今年初戦の阪神大賞典(G2)をルメール騎手とのコンビで勝利すると、続く天皇賞・春(G1)も2馬身半差で快勝。待望のG1タイトル獲得に成功した。

 コンビ通算4戦4勝のルメール騎手は当然イクイノックスに騎乗。替わりに手綱を取るのは、昨秋の神戸新聞杯(G2)をテン乗りで勝利に導き、菊花賞でもコンビを組んだ鮫島克駿騎手だ。

 同騎手はこれまでG1で25回騎乗。そのほとんどが人気薄の馬での騎乗だったが、2着2回、3着1回とたびたび穴をあけている。今回は上位人気が予想されるジャスティンパレスとのコンビだが、イクイノックス1強ムードが漂うだけに思い切った騎乗を見せてほしいところだ。


 打倒イクイノックスの2番手は、良血ジェラルディーナ(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。

 今回と同じ阪神2200mで行われたエリザベス女王杯(G1)の覇者で、有馬記念でもイクイノックスの3着に好走。今年は大阪杯(G1)とクイーンエリザベス2世C(G1)で連続6着に凡走しているが、いずれも2000m戦からの距離延長を味方にしたい。

 今回は新たに武豊騎手とのコンビで臨む。1週前追い切りで初コンタクトを取った武騎手は「さすがにいい馬ですね」と、勝利に意欲を見せている。武騎手は勝てばディープインパクトで制した06年以来、17年ぶり5度目の当レース制覇。もし牝馬とのコンビで勝てば、自身初となる。

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ディープボンド 撮影:Ruriko.I

 現役屈指のステイヤー、ディープボンド(牡6歳、栗東・大久保龍志厩舎)は、今回が実に12度目のG1挑戦。天皇賞・春で3年連続2着のほか、21年には有馬記念で2着の実績もある。

 宝塚記念は昨年に続き2度目の出走。昨年は3番人気に推されたが、デアリングタクトとの3着争いに敗れ、タイトルホルダーから0秒6差の4着に終わっている。

 ただし、昨年のレースはレコードタイムが飛び出すほどの高速馬場。パワータイプのこの馬にとっては明らかに不向きなレースだった。これまでの戦歴からも中距離G1を勝つにはワンパンチ不足している面は否めないが、スタミナが要求される消耗戦になるようなら上位争いには加わってくるだろう。鞍上は春のグランプリ3勝目を狙う和田竜二騎手が引き続き務める。

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アスクビクターモア 撮影:Ruriko.I

 アスクビクターモア(牡4歳、美浦・田村康仁厩舎)は、イクイノックス不在の菊花賞をレコード勝ち。昨春の皐月賞とダービーでも差のない競馬をしており、ライバル候補の筆頭に名前が挙がってもおかしくない。

 ただし、今年に入ってから日経賞(G2)が9着、前走・天皇賞・春が11着と2戦連続で凡走。こちらは、同じ消耗戦でも高速馬場なら浮上するだろう。


 メンバー唯一の3歳馬、ドゥラエレーデ(牡3歳、栗東・池添学厩舎)は、古馬牡馬より5kg軽い53kgの斤量が魅力だ。前走のダービーはスタート直後の落馬で不完全燃焼に終わっており、強豪古馬相手に失うものは何もない。先行馬有利な馬場になれば、粘り込みがあってもおかしくないだろう。


 メンバーの中で唯一、イクイノックスに先着したことがあるのは、僚馬でもあるジオグリフ(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 昨年の皐月賞では、やや早めに動いたイクイノックスを直線外から差し切っており、嵌ったときの末脚は強烈。その後は5戦連続で馬券圏外に敗れ、評価を大きく落としているが、近2走は海外のダート戦なので、度外視してもいいだろう。芝の中距離戦ならまだ見限るわけにはいかない。


 ヴェラアズール(牡6歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)は、もともとダートで走っていたが、5歳になって芝路線に転向するとめきめきと頭角を現した。

 昨秋のジャパンC(G1)を3連勝で制し、続く有馬記念でも上位人気の一端を担ったが、10着に大敗。今年初戦のドバイワールドC(G1)は久々のダート競馬に戸惑ったか、13着に敗れ、2連敗中だ。今回は2戦2勝と好相性の阪神芝が舞台だけに、巻き返す可能性は十分ある。


 この他には、前走・天皇賞・春で4着に好走し、今回は鞍上に初コンビの川田将雅騎手を迎えるブレークアップ(牡5歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)、重賞3勝の実績を誇り15年の当レースを制したラブリーデイを兄に持つボッケリーニ(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)、秋の凱旋門賞(仏G1)に登録があるスルーセブンシーズ(牝5歳、美浦・尾関知人厩舎)なども虎視眈々と上位進出をうかがう。

 今年の宝塚記念は世界の頂点に君臨するイクイノックスがその強さを見せつけるのか、それとも王者の足をすくうライバルが現れるのか。発走は25日、15時40分の予定だ。

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