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かつての三冠ジョッキーが「丸1ヶ月以上勝ち星なし」の大苦戦…宝塚記念(G1)で掴みたい復権のきっかけ

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池添謙一騎手 撮影:Ruriko.I

 11日に行われた函館スプリントS(G3)。2番人気だったブトンドール(牝3歳、栗東・池添学厩舎)は最後の直線で伸びを欠き、勝ち馬キミワクイーンから0秒4差の5着に終わった。

 昨年の函館2歳S(G3)優勝など函館2戦2勝の実績が買われて単勝4.9倍の支持を受けたが、惜しくも期待に応えることはできなかった。今後は持ちタイムの短縮などが課題になってきそうだ。

 なおブトンドールが敗れたことで今週も未勝利に終わるなど、かれこれ丸1ヶ月以上も勝ち星から遠ざかっているのが池添謙一騎手である。

 来月44歳の誕生日を迎えるベテランは、かつて三冠馬オルフェーヴルの主戦を務めるなどJRA・G1を27勝。現役騎手の中でも一際勝負強いジョッキーとしてファンの間でも知れ渡っている。

 昨年もソングラインを安田記念(G1)優勝に導くなど大舞台で活躍を見せていた同騎手だが、11月26日に開催された阪神7Rでは不運にも入線後に落馬してしまう。当初は腰部打撲との診断だったが、後に骨折だったことを池添騎手自身がインスタライブ内で明らかにした。

 その後は休養・リハビリを経て今年2月にカムバックを果たしたものの、勝ち星は日曜終了時点で11と思ったほど伸びてきておらず、全国リーディングも現在のところ46位となっている。

 ちなみに池添騎手は、デビュー2年目のリーディング37位がこれまでで最も低い順位。仮にこのまま推移するようだと、キャリア26年目にして最低の数字に終わる可能性も否定できない。

 実際に最近の池添騎手については、SNSやネットの掲示板などにもファンから「ここしばらく勝っている姿を見てない」「まだ腰が完治してないのかも」「池添騎手の腕ならブトンドールを持ってきてくれると思ったのだが」といった心配するようなコメントも寄せられている。

「かつてのお手馬だったソングラインは、新パートナーに戸崎圭太騎手を迎えると今春のヴィクトリアマイル(G1)と安田記念を連勝。一方で池添騎手は騎乗予定だったメイケイエールがヴィクトリアマイルを回避、安田記念では15着に大敗するなど、最近はツキにも見放されているのではないでしょうか。

重賞勝ちも昨年9月のセントウルS(G2)から9ヶ月以上遠ざかっているなど、持ち前の勝負強さもここしばらく影を潜めているのはやや気になるところです」(競馬誌ライター)

 それだけに復調が待たれる池添騎手だが、25日に開催される春のグランプリ・宝塚記念(G1)では、3月の中山牝馬S(G3)を勝ったスルーセブンシーズとの新コンビで臨むことが発表されている。

 宝塚記念といえば池添騎手が過去3勝しているレースであり、またスルーセブンシーズは2009年の同レースを池添騎手が騎乗して制したドリームジャーニーの産駒だ。得意としているレースにゆかりの馬の仔で参戦するのだから、力が入らないワケがないだろう。

 また池添騎手は今月7日、「JRA阪神競馬場 宝塚記念DAY」と銘打たれ京セラドームで開催されたプロ野球、オリックス-巨人戦で始球式を務めた際、宝塚記念について「春を締めくくるG1で、盛り上がるレース。4勝目を目指して頑張ります」と力強いコメントを残している。

 まさに今年の宝塚記念は、復権のきっかけを掴むにうってつけのレースとなるのではないだろうか。JRAでも屈指の人気を誇るジョッキーだけに、ここから再び盛り返してくれることに期待したい。

GJ 編集部

GJ 編集部

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