GJ > 競馬ニュース > 「30日騎乗停止中」今村聖奈の同期が宝塚記念(G1)参戦決定もファンは複雑…復帰後即G1を素直に喜べないワケ
NEW

「30日騎乗停止中」今村聖奈の同期が宝塚記念(G1)参戦決定もファンは複雑…復帰後即G1を素直に喜べないワケ

【この記事のキーワード】, ,
「30日騎乗停止中」今村聖奈の同期が宝塚記念(G1)参戦決定もファンは複雑…復帰後即G1を素直に喜べないワケの画像1
撮影:Ruriko.I

 スマートフォンの不適切使用による若手騎手の騎乗停止という、前代未聞の事案から約1か月。処分対象となった若手騎手6名はJRAが科した30日間の騎乗停止処分を間もなく消化し、来週17日からレースに復帰する見込みだ。

 女性騎手の調整ルーム内での出来事ということで、藤田菜七子騎手を除く5名の全女性騎手が処分対象に。中には昨年、女性騎手として初の新人王に輝いた今村聖奈騎手や、伸び盛りの永島まなみ騎手など競馬界を代表する人気ジョッキーもおり、多くのファンから厳しい声が上がっていた。彼らからすれば、やはり応援していた人に「裏切られた」という思いが強いようだ。

 それだけに今後6名の若手騎手には汚名を返上するような活躍が期待されるが、まず問われるは「復帰の仕方」だろう。

 すでに大方の騎手がメディアや自身のSNSを通じて謝罪の意を示しているが、それだけでイメージが大きく回復できたと考えるのは軽率だろう。30日間の“沈黙”を経て、再びファンの元に姿を現した際の姿勢や言葉が、今後の騎手人生を大きく左右すると言っても決して過言ではないはずだ。

「30日騎乗停止中」今村聖奈の同期が宝塚記念(G1)参戦決定もファンは複雑…復帰後即G1を素直に喜べないワケの画像2
角田大河騎手 撮影:Ruriko.I

 そんな中、復帰に先駆けて春のグランプリ宝塚記念(G1)参戦の発表があったのが、2年目の角田大河騎手だ。

 本件で処分対象となった若手騎手6名の内、唯一の男性騎手である角田河騎手は同期の今村騎手と仲の良い幼馴染として知られている。スマートフォンの不適切使用が発覚した際も、今村騎手と連絡を取り合っていたことが判明して処分対象となった。

 昨年の新人王こそ今村騎手に譲ったものの、こちらも36勝を挙げる活躍。これは例年であれば新人王になってもおかしくない好成績であり、春のグランプリの騎乗が舞い込むのも納得できるだけの有望な若手である。

 しかし、その「タイミング」としては、いささか間が悪いと言わざるを得ない。

復帰後即G1を素直に喜べないワケ…

「角田河騎手が宝塚記念で騎乗することが決まったのは、過去に3着の実績があるモズベッロ(牡7歳、栗東・森田直行厩舎)です。3着とはいえ3年前のことなので、大きなチャンスがあるわけではありませんが、2年目のジョッキーが春のグランプリに騎乗できることは単純に凄いことだと思います。

ただ、現在はあくまで長期の騎乗停止中。もちろん、今回の発表は本人の意思とは関係のないところだと思いますが、素直に応援したくないというか、複雑な感情を持つファンは少なくないと思いますよ。

言ってしまえば“謹慎中”に、水面下では次に向けて着々と騎乗馬が決まっていることが垣間見えるわけですから……」(競馬記者)

 実際に今回の決定を知った一部のファンからは、SNSや掲示板などを通じて「優遇され過ぎでは」「もう“なかったこと”になってる」「ジョッキーって楽な仕事なんだな」といった冷めた反応も……。

 中には「競馬界の常識を疑う」といった厳しい声もあった。

 もちろん処分はあくまでレースの騎乗停止であって、外部との接触を断つ自宅謹慎などはない。さらにこの6名の若手騎手は、いずれも前途のある若者だ。本件だけで将来の可能性を閉ざしてしまうことは、あってはならないことである。

 座右の銘に「不撓不屈」を掲げている角田河騎手。大きな逆風を経て、まずは来週18日のマーメイドS(G3)で今村騎手と共に重賞騎乗が想定されている。以前のようにファンに受け入れてもらうためにも、まずは復帰の仕方には気を配っておきたい。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

「30日騎乗停止中」今村聖奈の同期が宝塚記念(G1)参戦決定もファンは複雑…復帰後即G1を素直に喜べないワケのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
  2. 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
  3. “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
  4. J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
  5. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  6. 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
  7. C.ルメール「がっくり」まで繰り返さなくても!? 3歳マイル王ジャンタルマンタルが「あの名マイラーにそっくり」と話題
  8. クロノジェネシス元主戦が「油断騎乗疑惑」で騎乗停止処分!ノーステッキ楽勝ムードからまさかの敗戦…「後味の悪さ」残る結果もキズナ産駒の素質馬がデビュー勝ち
  9. 武豊「16戦1勝」でもノットゥルノで存在感!ボンドガールは不完全燃焼も…藤岡康太のバトン引き継ぐナミュールとリベンジへ
  10. 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声