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【JRA夏競馬】不遇の新人女性騎手が覚醒!? 永島まなみ、今村聖奈を超える勢いで夏競馬を席巻!

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 今週末でいよいよ2023年日本中央競馬会(JRA)の夏競馬が終わる。今年も「ワールドオールスタージョッキーズ」や「サマーシリーズ」など、さまざまなイベントで大盛り上がりだった。

 さらに秋のG1戦線に向かうであろう夏の上がり馬や、この夏ブレイクした若手ジョッキーの台頭なども目立った。ファンにとっても思い出に残る夏だったに違いない。

 その中で特に気になったのが、ある女性騎手の覚醒だ。

 現在JRAには6名の女性騎手が在籍している。美浦所属の藤田菜七子騎手と小林美駒騎手、関西所属の永島まなみ騎手、今村聖奈騎手、古川奈穂騎手、河原田菜々騎手だ。その傾向を見ると、圧倒的に西高東低となっている。

 6名中4名が関西所属であるだけでなく、騎乗数と勝利数に大きな差がある。

■2023年騎乗内容(8月27日現在)

藤田菜七子 235戦 7勝(勝率3%)
小林美駒  149戦 6勝(勝率4%)

永島まなみ 367戦 23勝(勝率6.3%)
今村聖奈  341戦 21勝(勝率6.2%)
古川奈穂  223戦 16勝(勝率7.2%)
河原田菜々 182戦 7勝(勝率3.8%)


 騎乗数は関西が平均278鞍に対し、関東平均192鞍となっており、関西に所属する騎手の方が優遇されているのがわかる。

 1番人気の騎乗数も、永島騎手が24回に対し小林美騎手は5回。これは関西が若手にチャンスを与え、関東は若手のチャンスが少ないという旧態依然からの傾向。近年増えた関東から関西ヘ若手騎手が武者修行に行くのも、その環境が影響してのものと言っていい。この状況は簡単に変わるものではなく、関東所属の若手騎手は不遇といえる環境にあるのだ。

 しかしこの夏競馬で、今年デビューした関東の若手女性騎手が素晴らしい活躍を見せた。それが美浦・鈴木伸尋厩舎所属の小林美駒騎手である。

不遇の新人女性騎手が覚醒!?

 小林美騎手は今年JRA通算6勝と、全女性騎手の中で最も勝ち星が少ない。初勝利は4月9日でその後3カ月未勝利。2勝目は7月8日だったが、そこから勢いに乗ると翌9日に勝利し、8月13日までにJRAだけで5勝をあげた。7月から8月の成績は62戦5勝で勝率は8%まで上がる。

 しかも、勝った馬は配当妙味のある穴馬ばかりだ。

8/13 4R 4番人気 ゼンリョクダンス
8/12 12R 7番人気 キュートヘスティア
7/23 7R 4番人気 トウロウノオノ
7/ 9 8R 7番人気 フィールザオーラ
7/ 8 3R 1番人気 ベリーベリーベリー

 8月13日の新潟6Rでは、単勝334.1倍の18番人気サンドロップを3着に激走させるなど、穴党歓喜の活躍を見せた。この成績からも、小林美騎手はこの夏で何かを掴んだと思える。

 他の女性騎手を見ると、同じ7~8月の勝利数は藤田騎手が2勝、永島騎手が4勝、今村騎手が5勝、古川奈騎手が5勝、河原田騎手が4勝なので、騎乗馬に恵まれた関西所属騎手と互角以上の成績といっていいだろう。

 関東で藤田騎手に続く女性騎手の活躍は明るいニュースだが、今後に向けて不安は少なくない。小林美騎手の勝利はすべて福島と新潟のローカル開催だからだ。

 今年は東京での騎乗がわずか5回で未勝利。中山も29戦して未勝利なので、秋から始まる中央開催は鬼門といえる。しかも始まってしばらくは中山と阪神の2場所開催で、ローカル開催が始まるのは10月14日の新潟まで待たなければならない。

 夏競馬は福島と新潟である程度の騎乗馬が確保できたのも大きかったが、来週末から始まる中山開催は騎乗馬の確保に苦労しそうだ。

 しかし、せっかく芽生えた若手女性騎手の勢いをここで止めるのはもったいない。夏競馬最後の今週は、新潟記念(G3)のイーサンパンサーなど土曜6鞍、日曜も5鞍に騎乗する。

 特に初重賞騎乗となる新潟記念の騎乗機会を与えてくれた陣営は素晴らしい英断。今回はハンデも52kgで前走から5kg減と恩恵も大きい。同馬が3勝クラスを勝利した時は16番人気という穴馬でもあり、デビュー以来初めての52kgと小林美騎手の勢いで何かが起きてもおかしくはない。

 他にも今週は、菅原明良騎手から乗り替わりとなったレアジーニアス(土曜新潟3R)、小林美騎手が騎乗するようになって成績が安定しているエルカリエンテ(土曜新潟6R)、乗り替わりで騎乗するスライスヘリテージ(日曜新潟3R)など、展開一つで勝利が期待できる手駒が揃った。

 秋競馬でさらなる飛躍を果たすためにも、まずはこの週末でしっかり結果を残しておきたい。

仙谷コウタ

仙谷コウタ

初競馬は父親に連れていかれた大井競馬。学生時代から東京競馬場に通い、最初に的中させた重賞はセンゴクシルバーが勝ったダイヤモンドS(G3)。卒業後は出版社のアルバイトを経て競馬雑誌の編集、編集長も歴任。その後テレビやラジオの競馬番組制作にも携わり、多くの人脈を構築する。今はフリーで活動する傍ら、雑誌時代の分析力と人脈を活かし独自の視点でレースの分析を行っている。座右の銘は「万馬券以外は元返し」。

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