打倒リバティアイランドに「遅れてきたヒロイン」が名乗り!マスクトディーヴァの祖母は福永祐一とスプリント路線を沸かせたアノ名牝

17日に行われた秋華賞トライアル、ローズS(G2)を快勝し、秋華賞(G1)の刺客として脚光を浴びているマスクトディーヴァ(牝3、栗東・辻野泰之厩舎)。本番では春二冠を制したリバティアイランドが立ちはだかる。
ただそんな相手でももしかしたら…という期待を抱かせる走りだった。鞍上の岩田望来騎手も「最後も遊ぶ場面もありましたし、まだ余裕がありました」と振り返っている通り、キャリア4戦目。ここからさらなる成長や進化も期待できるだろう。
直接対決のない「遅れてきたヒロイン」が本番で絶対女王に立ち向かう構図は、競馬ファンならずともワクワクする。
また、「マスク」が含まれる馬名に1頭の名牝を思い出したファンもいたのではないだろうか。
マスクトディーヴァの祖母はスプリント路線を沸かせたアノ名牝
マスクトディーヴァの母マスクオフは、福永祐一元騎手とのコンビでかつてスプリント路線を沸かせたビハインドザマスクの産駒で、マスクトディーヴァにとっては祖母にあたる馬だ。
祖母は現役時代に2001年のスワンS(G2)、2000年のセントウルS(G3・当時)など重賞3勝をあげた強豪だ。切れるイメージがなかったホワイトマズル産駒だが、同馬の瞬発力はすさまじく、最後の直線の追い込みが大いにファンを魅了した。
とくに3勝目の重賞制覇、かつラストランとなった2002年の京都牝馬S(G3)では58キロの酷量を背負いながら大外一気で前にいる馬をゴボウ抜きした。2着に敗れたのは藤沢和雄厩舎のダイヤモンドビコー。こちらもキャリアで重賞4勝をあげた名牝だった。
ビハインドザマスクの馬主はサンデーレーシングで、馬名の由来は今年3月に亡くなった坂本龍一さんが作曲したイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の楽曲名といわれている。引退後は繁殖牝馬となり、8頭の産駒を残した。
ちなみにビハインドザマスクの仔で「マスク」の馬名がつくのはディープインパクト産駒のマスクオフとハーツクライ産駒のマスクトヒーローの2頭。2009年生まれのマスクオフは2歳秋にデビュー、3歳の夏に引退と現役時代は短かった。通算成績は5戦1勝。これまで8頭の産駒が誕生しているが、馬名に「マスク」が含まれるのは6番目の仔である同馬が初めて。それだけ、仔馬のときから期待が大きかったのかもしれない。
ビハインドザマスクの意味はマスクの向こう側。その解釈はさまざまあるだろうが、仮面の裏側、すなわち「真実の姿」と解釈することもできる。孫のマスクトディーヴァはマスクをつけた歌姫。祖母が届かなったG1タイトルのかかった舞台でマスクを外して能力全開、その歌声を披露できるか注目だ。
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