GJ > 競馬ニュース > C.ルメールに、D.レーンに、そして川田将雅に…リーディング9位なのに“食われる側”。ママコチャ「テン乗り」スプリンターズS(G1)制覇でますます深まる哀愁
NEW

C.ルメールに、D.レーンに、そして川田将雅に…リーディング9位なのに“食われる側”。ママコチャ「テン乗り」スプリンターズS(G1)制覇でますます深まる哀愁

【この記事のキーワード】, ,
C.ルメールに、D.レーンに、そして川田将雅に…リーディング9位なのに食われる側。ママコチャ「テン乗り」スプリンターズS(G1)制覇でますます深まる哀愁の画像1
川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 1日、中山競馬場で行われたスプリンターズS(G1)は3番人気のママコチャ(牝4歳、栗東・池江泰寿厩舎)が勝利。2着マッドクールとのハナ差の接戦を制し、新スプリント王に輝いた。

 初の1200m挑戦となった前走の北九州記念(G3)で2着だったものの非凡なスプリント適性を示していたママコチャ。しかし、舞台はその頂上決戦となるスプリンターズS。G1どころか重賞勝ちさえなかっただけに、池江調教師も「現状でどこまでやれるかですね」と慎重なコメントに終始していた。

 それでもママコチャが3番人気に支持されたのは、G1・3勝を誇る白毛の女王ソダシの全妹であることも然ることながら、やはり川田将雅騎手が騎乗していたことが大きい。川田騎手の勝負強さはもちろん、3番人気という高評価はリーディングジョッキーを配した陣営の「本気度」をファンが感じ取った結果ともいえるだろう。

「最後は際どかったですが『勝ってくれ』と思いながら、無事に勝ち切ってくれました」

 その結果、ママコチャの初重賞制覇がG1という最高の結果を叩き出した川田騎手。特にゴール前、マッドクールの坂井瑠星騎手との追い比べをハナ差で制したことは、No.1ジョッキーの貫禄さえ漂う勝負強さだった。結果的に陣営は最高の選択をしたといえるだろう。

C.ルメールに、D.レーンに、そして川田将雅に…リーディング9位なのに食われる側。ママコチャ「テン乗り」スプリンターズS(G1)制覇でますます深まる哀愁の画像2
鮫島克駿騎手 撮影:Ruriko.I

 その一方で、ママコチャの“元主戦”になってしまった鮫島克駿騎手の哀愁は深まるばかりだ。

「いいタイミングで乗せてもらいましたし、これからさらに良くなりそうです」

 今年5月の安土城S(L)。ママコチャをオープン初勝利に導いたのが、これが新コンビ結成初レースとなった鮫島駿騎手だった。

 昨年、3連勝でオープン入りを果たしたものの、重賞で2連敗と壁にぶち当たっていたママコチャ。それまで主戦を務めた松山弘平騎手から鮫島駿騎手へスイッチしたのは、そんな時だった。だからこそ安土城Sの勝利は単純な賞金加算も然ることながら、再び勢いに乗るための重要な1勝だったに違いない。

 その後、鮫島駿騎手とママコチャは北九州記念で2着と、さらなる賞金加算に成功。そういった意味では、ママコチャをスプリンターズS出走へ導いたのは「鮫島駿騎手の貢献」と言っても過言ではないはずだ。

 しかし、本番の約2週前になって陣営が発表したのは現役No.1ジョッキーの招聘だった。

「今回のスプリンターズSはハナ差の接戦を制しての勝利だけに、『さすが優勝請負人』でしたね。川田騎手としてもNo.1ジョッキーの面目躍如といったところでしょうか。

ただ、結果が結果だけに『自分が乗っていれば』と思ってしまうのがジョッキーの性。鮫島駿騎手ももちろんレースを見守ったと思いますが、心情としては複雑でしょう。発表があった際は、てっきり(鮫島駿騎手が主戦の)トウシンマカオに騎乗するかと思ったのですが、こちらも横山和生騎手に乗り替わり(後に熱発で回避)。結局、この日の鮫島駿騎手は阪神で騎乗しています」(競馬記者)

 また別の記者曰く、鮫島駿騎手とG1とのすれ違いは今回だけではないという。

C.ルメールに、D.レーンに、そして川田将雅に…リーディング9位なのに“食われる側”。ママコチャ「テン乗り」スプリンターズS(G1)制覇でますます深まる哀愁のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 川田将雅、福永祐一も認める「大器晩成」、4連勝中ディープインパクト産駒がついに復帰!「G1挑戦」の妹に繋げたいバトン
  2. レモンポップ、ウィルソンテソーロで「12戦11勝」の好成績、すれ違いで「コンビ解消」も…大貢献の戸崎圭太を称賛する声
  3. 某厩舎の忘年会で阪神JF勝負情報が漏洩?「アスコリピチェーノやコラソンビートには負けない」勝利に自信を見せる意外な穴馬
  4. 【阪神JF】まさかの事態でC.ルメールをゲット! 歓喜のステレンボッシュ陣営は「アーモンドアイではなくアパパネの再現」を狙う!?
  5. 有馬記念を待たずにイクイノックスでほぼ決まり?年度代表馬は内定ムードも…ダート路線で難解極まるJRA賞の行方
  6. 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
  7. ドウデュース×武豊で有馬記念(G1)!?  【香港マイル】獲得賞金「イクイノックス超え」の最強マイラーが出走!世界最強イクイノックスよりも「高評価」を得た馬がまさかの低迷!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  8. 【香港ヴァーズ】「遅れてきた大器」レーベンスティールが参戦!3度優勝の名手はトウカイテイオーの血脈を残せるか
  9. 川田将雅「香港遠征」で一足先にプレゼント? リバティアイランド級不在でも…「重賞13連敗」の正念場で掴んだ絶好のチャンス
  10. 佐々木主浩氏が「大魔神ばりのご立腹」? 福永祐一シュヴァルグラン「宝塚記念の逃げ」に不満アリ?