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【毎日王冠(G2)展望】同世代「宿命」のマイル王対決ソングラインVSシュネルマイスター再び!マイル王激突の間隙を突くのは遅れてきた大器?

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【毎日王冠(G2)展望】同世代「宿命」のマイル王対決ソングラインVSシュネルマイスター再び!マイル王激突の間隙を突くのは遅れてきた大器?の画像1
ソングライン 撮影:Ruriko.I

 8日、東京競馬場では秋の府中開幕を告げる毎日王冠(G2)が行われる。かつては3週間後の天皇賞・秋(G1)に直結する重要なステップレースだったが、近年はここを使ってマイルCS(G1)をはじめとした国内外のマイルG1へ向かうのが主流になりつつあるようだ。

 今年もマイルG1の勝ち馬2頭が出走を予定。3歳時からマイル路線でしのぎを削ってきたソングラインとシュネルマイスターは、4度目の直接対決を迎える。

 ソングライン(牝5歳、美浦・林徹厩舎)は、前走の安田記念でG1・3勝目をマーク。ヤマニンゼファー(92-93年)、ウオッカ(08-09年)に続くグレード制導入後では史上3頭目のレース連覇を達成するとともに、09年ウオッカ以来となる同一年のヴィクトリアマイル(G1)、安田記念の連勝も成し遂げた。

 G1・3勝全てを東京マイルコースで挙げているソングライン。今回の舞台も同じ東京だが、距離はデビュー16戦目にして初の1800m。安田記念以来の実戦で、未知の1ハロン延長が果たしてどう出るか。1週前追い切りは美浦南Wで3頭併せを敢行。古馬1勝クラスの僚馬2頭を相手に、5ハロン67秒7-11秒4の切れ味を見せつけ、最先着を果たした。

 秋の大目標に掲げるブリーダーズCマイル(G1)に向けた壮行戦となるが、ヴィクトリアマイルからの連勝を3に伸ばして、渡米したいところだろう。鞍上はもちろん近2走でコンビを組んだ戸崎圭太騎手。16年ルージュバック、19年ダノンキングリーに続く、当レース3勝目を狙う。


 9ハロン戦なら2年前の3歳マイル王の信頼度が上かもしれない。

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シュネルマイスター 撮影:Ruriko.I

 2年前のNHKマイルC(G1)でソングラインをハナ差で破ったシュネルマイスター(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)だ。3歳秋には毎日王冠、今年春にはマイラーズC(G2)を勝利しているが、G1では目下8連敗中と苦戦している。

 前走・安田記念も1番人気に推されたが、4角で後方2番手から豪脚を発揮するも3着まで。鞍上を務めたC.ルメール騎手は「もっと速いペースであれば、前でフィニッシュできた」、管理する手塚師も「もうちょっと流れてくれれば良かった」とコメントしたように、ペース次第では、ソングラインとの差は詰められたはずだ。

 ソングラインとはこれまで3度対戦。初対戦となった2年前のNHKマイルCは先着したが、過去2回の安田記念で連敗。1勝2敗と負け越している。昨年の秋はスプリンターズS(G1)から始動し、やや精彩を欠いたシュネルマイスター。今年は2年前と同じ毎日王冠から始動し、まずはソングラインとの通算成績をイーブンに戻したい。


 G1馬2頭の間隙を突くとすれば、ジャスティンカフェ(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)しかいないだろう。

 ライバル2頭とは同世代だが、3歳春の時点でジャスティンカフェはまだ1勝馬だった。3歳秋にようやく2勝目を挙げたが、軌道に乗ったのは古馬になってから。

 4歳春に2連勝でオープン入りすると、その秋に毎日王冠で2着、さらに5歳になった今年のダービー卿チャレンジT(G3)でも2着に入り、賞金加算に成功。満を持して安田記念にエントリーしたが、まさかの賞金不足で除外の憂き目に遭った。

 1週スライドして迎えたのはエプソムC(G3)。横山和生騎手との新コンビで出走すると、4角で2~3番手にいた2頭が2~3着に入る前有利の展開を、ジャスティンカフェは4角11番手から豪快に突き抜け、安田記念除外の鬱憤を見事に晴らした。

 横山和騎手は「これからもっともっと良くなる余地を残している」とコメントしており、まだまだ上積みはありそう。充実の5歳秋を迎えるためにも、始動戦で“2強”と対等に渡り合いたいところだろう。鞍上は昨年のエプソムC以来となる横山典弘騎手との再コンビを予定している。

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アドマイヤハダル 撮影:Ruriko.I

 2年前の皐月賞(G1)4着馬、アドマイヤハダル(牡5歳、栗東・大久保龍志厩舎)は、重賞勝ちこそないが、昨年の中山記念(G2)と今年の鳴尾記念(G3)でともに3着に好走している。

 これまで13戦して、掲示板を外したのは日本ダービー(G1)17着と、重馬場で行われた今年3月の六甲S(L)12着の2回だけ。良馬場ならG2でも上位争いには顔を出してくるだろう。

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フェーングロッテン 撮影:Ruriko.I

 昨年のラジオNIKKEI賞(G3)を勝ったフェーングロッテン(牡4歳、栗東・宮本博厩舎)は、その後も重賞で上位争いに加わっている。前走の七夕賞(G3)こそ行き脚がつかず大敗を喫したが、すんなり先行できれば粘り込むシーンがあってもおかしくない。

 マイル重賞2勝のウインカーネリアン(牡6歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)も先行力が武器の不気味な存在。結果次第では、ブリーダーズCマイル挑戦も視野に入っている。


 過去10年で「3-1-0-11」と好成績を残している3歳馬は2頭が出走を予定。

 前走のラジオNIKKEI賞を勝って3連勝と勢いに乗るエルトンバローズ(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)、4月のニュージーランドT(G2)を快勝したエエヤン(牡3歳、美浦・伊藤大士厩舎)は、ともに斤量を味方に古馬撃破を狙う。

 秋のG1戦線に向けて、勝ち名乗りを上げるのはソングラインか、それともシュネルマイスターか。毎日王冠は8日、15時45分に発走を迎える。

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