【ジャパンC】ハーツクライ産駒の「里帰り」でも話題…女王リバティアイランド参戦なら「世紀の一戦」再びも?
17日、日本の菊花賞(G1)に相当するイギリス・セントレジャーS(G1)やグレートヴォルティジュールS(G2)などを制しているアイルランド調教馬コンティニュアスが、ジャパンC(G1)に参戦する可能性が高いことが分かった。
本馬は今年の凱旋門賞(仏G1)を5着に敗れ、次走を21日の英チャンピオンS(G1)に定めていたが熱発により回避。替わりの候補としてジャパンCを視野に入れているという。
実はコンティニュアスは北海道新冠町にあるパカパカファームの生産馬で、言ってみれば日本に里帰りする格好。父がディープインパクトを倒した唯一の日本調教馬ハーツクライということもあり、日本と馴染みの深い生い立ちや血統的な背景から、日本特有とされる高速馬場への適性も期待できるだろう。
コンティニュアス以外にも、今年のジャパンCは例年以上に豪華なメンバーが出走を予定している。本レースを「大目標」と定めるG1・4連勝中のイクイノックスや、2022年の日本ダービー(G1)で同馬を2着に下したドウデュースも「秋古馬三冠(天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念)を目指す」と宣言している。他にも生産者の岡田牧雄氏が「ジャパンCでレコード勝ちして引退させたい」と意気込むタイトルホルダーら、日本を代表する現役トップクラスの実力馬たちが参戦を表明している。
出走予定馬の名前を聞いただけでもワクワクする今年のジャパンCだが、もし出てくるようなら超目玉となりそうなのは、先日の秋華賞(G1)で史上7頭目となる牝馬三冠を達成したアノ馬だ。
ジャパンC参戦を明言せずも否定しないリバティ陣営
それは、単勝オッズ1.1倍という圧倒的1番人気に推されたリバティアイランドだ。ラスト一冠のかかった大一番を好位から早めに抜け出す堂々の横綱相撲で押し切った姿には、もはや同世代に敵はいないと誰もが確信できるほど。6馬身差の圧勝を飾ったオークス(G1)と同じ、東京の芝2400mは、ずば抜けた瞬発力を持つ本馬にとって最適の舞台といえるだろう。
G1・4連勝中で勢いに乗るリバティアイランドの気になる次走について、サンデーレーシングの代表・吉田俊介氏は「今日の結果を踏まえて、調教師や騎手と相談して次走を決めたいです。どこに行くにしても楽しみですね」と自信を深めている。
現段階で次走がジャパンCとなるのかどうかは明言しなかったものの、参戦に前向きと受け取れるコメントも出たようだ。
本馬を管理する中内田充正調教師も、レース直後のBS11『BSイレブン競馬中継』内の『もしもし突然ですが東です』というコーナー内で、次走について「“競馬をスポーツとして盛り上げる選択肢”をさせていただければと思います」と示唆していただけに、出走の可能性は十分に考えられるだろう。
もしリバティアイランドのジャパンC参戦が実現すれば、当時のJRA理事長・後藤正幸氏が「世紀の一戦」と称した、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトらが激突した2020年のジャパンCのメンバーに匹敵する盛り上がりを見せるかもしれない。
「絶対女王」の動向に注目だ。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
- 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
- 【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
- 【青葉賞(G2)】「武豊×シュガークン」に立ち塞がるライバル3頭! 新馬戦でジャスティンミラノに敗れた「東の大物」が急浮上【週末重賞ピックアップ】
- 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
- 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
- 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
関連記事
武豊「仮想」凱旋門賞の実現に可能性?ゼロとはいえないジャパンC参戦…ドリームレースの実現はC.デムーロがカギ
昨年の凱旋門賞ジョッキーも参戦! 超豪華なメンツに日本人騎手も戦々恐々…今年のジャパンC(G1)も外国人騎手が上位席巻か
イクイノックスVSドウデュース、ジャパンC(G1)に独ダービー馬も参戦か。凱旋門賞の前哨戦を完勝も「むしろ興味がある」あえて日本へ舵を切る“思惑”とは
オーギュストロダンに浮上した「〇〇嫌い説」…ディープインパクト「最終世代の傑作」は凱旋門賞もジャパンCも「不参戦」濃厚!?
「それはとても失礼」武豊の兄弟子の激怒に凍り付いたジャパンC共同会見…米国No.1騎手「世紀の誤認」一番の被害者は勝ち馬?【競馬クロニクル 第21回】