
「土日3勝」T.マーカンドがクラシック候補で出世レースを快勝!過去にはナミュール、アカイトリノムスメらも輩出…勝ちタイムでもポテンシャルの高さ証明

秋の風物詩とも言える、短期免許で来日する外国人騎手の参戦。先々週からはR.ムーア騎手、H.ドイル騎手、T.マーカンド騎手が多くの競走馬に騎乗した。
来日してすぐにムーア騎手とドイル騎手が勝利を挙げた一方で、未勝利でその週を終えたマーカンド騎手だったが、先週末の開催で3勝を挙げる活躍を見せた。
まず土曜東京5Rの新馬(芝2000m)で、キズナ産駒ジャスティンミラノを勝利に導いた。同レースにはサトノダイヤモンド産駒の大物候補サトノギフテッドらも出走していたが、それらを見事に完封しゴール板を駆け抜けた。
続く日曜東京3Rの2歳未勝利(芝2000m)では、断然人気のカニキュルに騎乗して快勝。レース後にマーカンド騎手も「すばらしい伸びを見せてくれました」と振り返るほど強烈な末脚を繰り出しただけに、クラスが上がっても活躍が期待できるだろう。
ステレンボッシュは名門・国枝厩舎の名牝に続けるか
マーカンド騎手は勢いそのままに、同日9Rの赤松賞(2歳1勝クラス・芝1600m)も1番人気のステレンボッシュで勝利を収めた。
本レースは2歳牝馬の出世レースとして知られ、先週末のマイルCS(G1)を勝ったナミュールや、2021年の秋華賞(G1)を制したアカイトリノムスメなども、この舞台をステップに重賞やG1の舞台へ飛躍しているレースである。
見事勝利を飾ったステレンボッシュだが、その勝ちタイムも非常に優秀だ。1分33秒8(良)というタイムは、後にG1馬となったナミュールが勝利した年と並ぶ最速タイ。この年と馬場の違いこそあるが、好タイムであることに間違いはない。
それを裏付けるのが直後に行われた10Rの秋色S(3勝クラス)を制したモズゴールドバレルの勝ち時計との比較だ。同じ芝1600mのレースで、こちらは1分34秒4(良)だったことを考えると、まだ2歳のステレンボッシュが3勝クラスの勝ちタイムを0秒6も上回ったのは、本馬のポテンシャルの高さを証明しているかもしれない。
上がり最速タイの末脚を披露したステレンボッシュに対し、マーカンド騎手も「とてもいい馬」と好感触を得た様子。本馬を管理する国枝栄調教師は、芝G1・9勝の名牝アーモンドアイや三冠牝馬のアパパネ、アカイトリノムスメらを育てた屈指の名伯楽であり、暮れのG1や来年のクラシックでも楽しみな存在となりそうだ。
調子の上がりつつあるマーカンド騎手と同じく注目しておきたい
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