ルガル、ママコチャらに立ちはだかる海外の「刺客」!? 香港スプリント覇者ラッキースワイネス「撃破」のG1ウイナーが高松宮記念参戦へ
先週日曜に行われた高松宮記念(G1)のステップレース、シルクロードS(G3)。最後の直線で後続を3馬身突き放したルガルの勝ちっぷりに驚いたファンも多かっただろう。
コンビ2戦目だった西村淳也騎手はレース後、「もっともっと成長してくれると思いますし、順調に行けば次のG1という舞台でまた活躍してくれると思います」と、同馬が大舞台でも好勝負できる器であると称賛した。
新たなスプリント王候補に名乗りを上げたルガル。ただ、前走の京阪杯(G3)ではトウシンマカオに2馬身差の完敗を喫していることもあり、次が試金石の一戦となりそう。高松宮記念で再びトウシンマカオや、昨年のスプリンターズS(G1)勝ち馬ママコチャらと相まみえることに期待したいところである。
ただ、そんな今年の高松宮記念だが、海外からの刺客として香港G1馬のビクターザウィナー(セン5歳、香港・C.シャム厩舎)も参戦を予定していることが分かった。
ルガル、ママコチャらに立ちはだかる海外の「刺客」
オーストラリア生まれの同馬はここまで14戦7勝という成績。G1初挑戦となった昨年の香港スプリント(G1)でラッキースワイネスの4着に好走。スプリンターズS2着の日本馬マッドクールや、昨年のサマースプリントシリーズ覇者ジャスパークローネに先着したことからもその実力が察せられる。
28日に香港で開催されたセンテナリースプリントC(G1)では、そのラッキースワイネスを破りG1初制覇。そのレース後に管理するシャム師は高松宮記念への登録を示唆。理由として同馬が右回りよりも左回りのほうが得意であることを挙げている。
香港馬といえば2015年にエアロヴェロシティが高松宮記念を優勝。18年にも同レースでブリザードが5着に入るなど好走が目立っていることから、ビクターザウィナーも参戦してくれば非常に楽しみな1頭となりそうだ。
「スプリンターズSも2000年以降は外国馬が3勝するなど、日本のスプリント馬はたびたびやられている印象がありますね。来日が決まればビクターザウィナーはルガルを始め、日本馬たちの前に強力なライバルとして立ちはだかりそうです」(競馬誌ライター)
近年の日本馬といえば芝・中距離路線では昨年イクイノックスが世界ナンバーワンになったのを始め、海外のドバイシーマクラシック(G1)やドバイターフ(G1)でも毎年のように好走。またダート馬もパンサラッサがサウジC(G1)を制覇、ウシュバテソーロもドバイワールドC(G1)を優勝するなど、その活躍が世界レベルで著しいことは周知の通りだ。
ただ芝のスプリント路線は香港スプリントを連覇したロードカナロアが引退して以降、絶対的な王者が不在とも言える。昨年のJRA最優秀短距離馬はママコチャが受賞したものの、2位が「該当馬なし」になるなど、層の薄さを指摘する声も聞かれている。
そういった意味でビクターザウィナーの来日は、現在のスプリント路線のレベルを計るという意味でも面白いかもしれない。果たして参戦は実現するだろうか。
PICK UP
Ranking
11:30更新- 【天皇賞・春(G1)】ドゥレッツァも、タスティエーラも不安材料たっぷり? キャプテン渡辺「渾身の本命馬」は【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 【天皇賞・春(G1)予想】「盾男」武豊騎手&サリエラから三連複1点勝負!
- 【青葉賞(G2)予想】データも後押しシュガークンの可能性にかけて勝負!キタサンブラック弟を頭に流す
- 【天皇賞・春】武豊に次ぐ「長丁場の鬼」が超人気薄で虎視眈々…!?「バテない馬だし京都向き」惨敗で評価急落も条件大好転
- 【青葉賞(G2)】「武豊×シュガークン」に立ち塞がるライバル3頭! 新馬戦でジャスティンミラノに敗れた「東の大物」が急浮上【週末重賞ピックアップ】
- 【天皇賞・春】堅そうだから本命は上位人気で勝負!C.ルメール不在なら「初G1勝利コンビ」に期待したくなるよね【UMAJOモモのオイシイ競馬】
- 【天皇賞・春】春G1「勝利の方程式」がまたまた出現!14番テーオーロイヤルに“やり過ぎ感”…思い出したい「待て、あわてるな、これは孔明の罠だ」の声
- 目を掛けた愛弟子の「造反」に師匠がブチ切れ!? 今村聖奈、角田大河の謹慎中に存在感発揮も…安田記念前に師弟関係で遺恨勃発か
- 【青葉賞】実力派中堅が「88連敗中」の不思議…越えておきたいG2の壁、「スランプ突入」木村哲也厩舎の救世主となれるか
関連記事
川田将雅「重賞に手が届いて当然」西村淳也「見ての通り強かった」の絶賛! G1候補に名乗りもレースレベルは疑問…注目すべきは馬よりも調教師?
C.ルメール「最内強襲ワープ」で全馬をゴボウ抜き!「なんだこれは」「上手過ぎる」驚きと絶賛続々…武豊の金言思い出すファンも
永島まなみ「もったいなかった」古豪トゥラヴェスーラと初コンビも掲示板まであと一歩…人気以上の着順も不完全燃焼を悔いたワケ
キャプテン渡辺が語る「予想の醍醐味」と避けられない不利…負けた時に大切な「気持ちの持っていき方」とは?【徒然なる神のくず競馬トーク】
「勝ち馬は違うレベル」C.ルメールも思わず脱帽…川田将雅×中内田充正の黄金コンビ「6戦5勝」の遅れてきた大物が出世レースを好タイムV!