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C.ルメール「青写真の崩壊」危機に心中複雑!? 牡馬クラシック挑戦レガレイラ「最大の強敵」は自らが「G1でもいける」と評する同門の大物牝馬か

C.ルメール「青写真の崩壊」危機に心中複雑!? 牡馬クラシック挑戦レガレイラ「最大の強敵」は自らが「G1でもいける」と評する同門の大物牝馬かの画像1
撮影:Ruriko.I

 先月29日、都内のホテルで2023年度のJRA賞授賞式並びにJRA顕彰授与式が行われ、各関係者が出席した。

 2年連続の年度代表馬、そしてIFHA(国際競馬統括機関連盟)の「2023年ロンジンワールドベストレースホースランキング」でも世界1位に輝いたイクイノックスはすでに種牡馬入りが決まっており、G1・9勝のアーモンドアイとの“シルク配合”が改めて発表されるなど、大きな盛り上がりを見せた。

 そんな中、一際注目を集めているのが、昨年のホープフルS(G1)において史上初の牝馬制覇を果たしたレガレイラ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 すでにホープフルSと同じ中山・芝2000mの牡馬クラシック第1弾・皐月賞(G1)からの始動が発表されているレガレイラだが、所属するサンデーレーシングの代表・吉田俊介氏が「皐月賞で牡馬に挑戦する以上、日本ダービー(G1)も選択肢に入ってくる」と力強く宣言している。

 実際に、先月26日に第2回が締め切られた3歳馬5大特別競走登録、いわゆる「クラシック登録」では牝馬三冠の桜花賞(G1)やオークス(G1)だけでなく、皐月賞と日本ダービーにも登録があった。

 当然の話だが、牝馬が牡馬三冠のクラシック登録を行うことは非常に珍しいことだ。そして、それは同時に陣営のその馬に対する「並々ならぬ期待の表れ」とも言えるだろう。

 かつて2007年の日本ダービーを制し64年ぶりに伝説を創ったウオッカが、前年10月に締め切られる第1回のクラシック登録から皐月賞や日本ダービー、菊花賞(G1)に登録していたのは有名な話だ。桜花賞後の日本ダービー挑戦が話題なった同馬だが、谷水雄三オーナーは2歳秋の時点で牡馬挑戦を視野に入れていたことになる。

 また、最近では2021年の日本ダービーに桜花賞2着のサトノレイナスが挑戦。残念ながら5着に敗れたが、2番人気に支持されるなど大きな話題になったことを覚えている読者も多いはずだ。実はこの年は、サトノレイナスの他にも桜花賞馬のソダシ、オークス馬のユーバーレーベンも牡馬のクラシック登録を行っていた。

 これらを見ても、やはり牝馬ながらに牡馬クラシックを見据えているのは、それだけでも大物の証といえるかもしれない。すでに牡馬クラシック挑戦が発表されているレガレイラは、歴代の大物牝馬たちの中でも名だけでなく、ホープフルS勝ちという実もそろった挑戦者といえるだろう。

C.ルメール「青写真の崩壊」危機に心中複雑!? 牡馬クラシック挑戦レガレイラ「最大の強敵」は自らが「G1でもいける」と評する同門の大物牝馬かの画像2
チェルヴィニア 撮影:Ruriko.I

 そんなレガレイラだが、牡馬クラシックでは思わぬ“刺客”に手を焼くことになるかもしれない。同じ牝馬のチェルヴィニア(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 昨年6月のデビュー戦こそボンドガールに敗れたが、未勝利戦を6馬身差で圧勝すると、続くアルテミスS(G3)では上がり3ハロン33.3秒の鬼脚で豪快に突き抜けたチェルヴィニア。C.ルメール騎手から「G1でもいける」と太鼓判を押される超が付く大物だ。

 牡馬のクラシック登録を行う牝馬が稀有であることは先述した通りで、今年もレガレイラを含めて極少数しかいない。だが、何を隠そうチェルヴィニアはその1頭である。すでに桜花賞直行が発表されているが、内容次第ではウオッカやサトノレイナスのように日本ダービーへ駒を進めるかもしれないことはクラシック登録の内容が物語っている。

C.ルメール騎手「青写真の崩壊」危機に心中複雑!?

 もし、この大物牝馬対決が日本ダービーで実現すれば異例の盛り上がりになることは想像に難くないが、面白くないのは2頭の主戦を務めるルメール騎手だろう。

 今年の春のクラシックは牝馬がチェルヴィニアで、牡馬がレガレイラ――。ルメール騎手には、そんな青写真があるはずだ。しかし、もしも日本ダービーでこの2頭の対決が実現すれば、当然どちらかしか乗れないということになる。

 無論、2頭は共にイクイノックスを手掛けた木村厩舎の所属であり、オーナーもルメール騎手とは蜜月の関係にあるノーザンファーム系の一口馬主クラブ・サンデーレーシングだ。結局は、一部のファンから揶揄される「ルメール・ファースト」で丸く収まることが濃厚だろう。

 しかし、もしチェルヴィニアが桜花賞を、そしてレガレイラが皐月賞を勝つようなことがあれば、ファンの間で2頭の対決を望む声が大きくなることは明らかだ。

 日本ダービーが最強牝馬の雌雄を決する舞台になるなど、実現すれば競馬史に残る一戦に違いないが、2頭にはそんな夢物語の実現を存分に感じさせるポテンシャルがある。

 いずれにせよ、春のクラシック開幕が今から楽しみだ。

GJ 編集部

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