「最強助っ人」の再来日でクラシックに影響?「超有力馬」ともコンビの可能性…すでに「4.5億円ホース」の依頼も
4日の東京新聞杯(G3)を制し、今年初来日から早くも重賞2勝目をマークしたR.キング騎手。彼女を中心に、1月から5名の外国人ジョッキーが日本で奮闘していたが、その1人だったL.モリス騎手は、予定より早く帰国の途についている。
2022年の凱旋門賞(仏G1)を勝利したモリス騎手だが、日本では通算80戦1勝と苦戦。さらには騎乗停止処分も受けてしまったところで、今月25日までの免許期間を1か月以上残し、取消に至った。
これにより、最大5名の短期免許に1名分の空きが出たことを受け、急遽来日したのが2022年にホープフルS(G1)を制したB.ムルザバエフ騎手。ここまでJRAで30勝を挙げている、今や「ムル様」でもお馴染みの名手だ。
最大の目的は、そのホープフルSを制したドゥラエレーデの継続騎乗だろう。昨年のチャンピオンズC(G1)、東京大賞典(G1)で3着に導いたパートナーとともに、18日のフェブラリーS(G1)で再度のG1獲りを目指す。
そんなムルザバエフ騎手は今回、4月14日に行われる皐月賞(G1)の週までが免許期間の予定。先述のドゥラエレーデだけでなく、クラシック戦線に向けたパートナー選びにも注目したいところだ。
クラシック制覇へ「超有力馬」との再コンビも
注目は、4日のきさらぎ賞(G3)を勝ったビザンチンドリーム(牡3歳、栗東・坂口智康厩舎)だ。新馬戦はムルザバエフ騎手とのコンビで圧勝し、同騎手も「すごく良い馬」と絶賛の1頭。重賞勝利に導いたR.ピーヒュレク騎手は3月で帰国するため、皐月賞に向かうなら再登板もあるだろう。
昨年のホープフルSで2着だったシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)も同騎手が導いたが、こちらは川田将雅騎手で3月3日の弥生賞ディープインパクト記念(G2)に出走予定。現時点では、ビザンチンドリームとのコンビが最有力になるか。
また、24日のすみれS(L)に出走するホウオウプロサンゲ(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)は騎乗を予約済み。同馬は2021年のセレクトセールにて、小笹芳央オーナーが4億5100万円(税込)で落札した1頭だ。
前走の京都2歳S(G3)では9着に敗れたが、同レースは上位のシンエンペラーやダノンデサイルらが順当な活躍を見せ、下位に沈んだパワーホールやルカランフィーストなども巻き返しつつある。密かに話題の「京都2歳S組」は、まだ見限れないところ。
また、2走前のアイビーS(L)では、後にホープフルSを制するレガレイラに先着しての2着。素質は十分感じるだけに、ここからクラシック戦線へ浮上してもおかしくない。
いずれにせよ、引く手数多と思われるムルザバエフ騎手。最強助っ人の緊急来日は、クラシック戦線の勢力図にも影響を与えるかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
ツルマルボーイ|’04 安田記念を制した豪脚の持ち主は、独占欲強めで嫉妬もしちゃう、個性豊かなタレント馬に!
【フェブラリーS】なぜ川田将雅の代打が「リーディング50位騎手」なのか…最後のG1迎える名伯楽が託した「ロードカナロアの背中を知る」男
【フェブラリーS】C.ルメール「滑り込みセーフ」でオメガギネスと参戦!多彩なメンバー揃う砂の頂上決戦に武豊はセキフウとコンビ【結果発表】
【共同通信杯】川田将雅、武豊のクラシックに黄色信号!?「遅れてきた大物」が勢力図塗り替えに成功…戸崎圭太に「エフフォーリア級」救世主登場か
武豊「ノーステッキ」でドウデュースの再現!? 格の違い見せた「久しぶりにこの馬らしい走り」…大本命の川田将雅は力負けの馬券圏外