【オーシャンS(G3)】トウシンマカオ「右回りの1200mはベストも…」キミワクイーン「輸送時間の短い中山は好材料」栗東・美浦からマル秘情報到着! 高松宮記念(G1)に弾みをつけるのは
2日、中山競馬場ではオーシャンS(G3)が行われる。今年も高松宮記念(G1)を見据え、スピード自慢が激突することになっているが、そんな一戦を控えた各陣営の情報が編集部に届けられた。その一部を紹介していこう。
早くからスプリント路線で才能を発揮してきたトウシンマカオ(牡5歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)。
昨年の夏は函館スプリントS、キーンランドCとふたつのG3競走で3着と結果を残した。だが、横山和生騎手と新たにコンビを結成し、飛躍が期待されたスワンS(G2)では果敢に逃げるも、1400mということもあってか脚が持たず9着に終わっていた。
しかし、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ京阪杯(G3)では新コンビを組んだ菅原明良騎手と躍動。道中は控えて中団を進むと、4角で外を回り進出。大外から鋭い脚を発揮しライバルをごぼう抜きにして、見事に連覇を達成している。
「昨年の京阪杯後、放牧に出されて馬体を増やして帰厩したようです。稽古を見ると、追われるたびに動きが良くなっていますね。今回が初めての中山となりますが、トウシンマカオにとって、右回りの1200mはベストの条件ですので期待は十分。高柳瑞師も『雨が少し心配ですが、極端に馬場が悪くならなければ力は出せます』と自信をのぞかせていました」(美浦関係者・A)
昨年の高松宮記念は5番人気に支持されたが、不良馬場での開催も影響し15着と大敗。今年、リベンジを果たすためにも前哨戦で結果を残したいところだろう。
M.デムーロ騎手と再コンビを組むキミワクイーン(牝5歳、美浦・奥村武厩舎)はここでの復活を期待されている。
昨年の函館SSで重賞初制覇。だが、その後はキーンランドC7着、スプリンターズS(G1)10着。2番人気と支持を集めた京阪杯も11着と大敗していた。
「前走は-10kgでの出走と体重も減りすぎていましたが、今回はパワーアップして戻ってきたそうです。十分に回復しているので、直前の追い切りの動きも悪くはありませんでしたよ。奥村武師は『輸送時間の短い中山はありがたい。好勝負も見込めます』と期待していましたよ」(美浦関係者・B)
クイーンの復活なるか。
ビッグシーザー(牡4歳、栗東・西園正都厩舎)は重賞初勝利を狙う。
「前々走の京阪杯から坂井瑠星騎手とタッグを結成。そこでは内枠から逃げに打って出るも他馬が寄ってきた影響もあり、すんなりと進むことはできない厳しい展開になりました。それでも粘って5着に入っているので力があるところを見せています。
そして臨んだ前走の淀短距離S(L)は完勝。坂井騎手もいい感触を掴んでいるようです。スタッフは『前進気勢も出てきていていい傾向にある。ここで賞金加算といきたいです』と声を弾ませていました」(栗東関係者・A)
高松宮記念に向けて視界は良好?
すでに今年重賞2勝をあげているR.キング騎手が騎乗するのはバルサムノート(牡4歳、栗東・高野友和厩舎)。
前々走の浜松S(3勝クラス/1400m)を快勝してOP入り。前走の北九州短距離S(OP)で初のスプリント戦に挑むも4着だったが、2着3着とはタイム差なしのクビ差の惜敗。短距離適性を見せ始めている。
「前走でスプリント戦にしっかりと対応して、ポテンシャルの高さを見せています。これまで課題だった右にモタれる口向きも少しずつ改善されているようです。押さえるべき馬として覚えておいてもいいかもしれないです」(栗東関係者・B)
春のスプリント王を見据える競走馬が集ったオーシャンS。発走は2日15時45分を予定している。
PICK UP
Ranking
17:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
M.デムーロ「バケモノ感がある」ダービー馬輩出の出世レース制し春クラシックに急浮上 武豊と初勝利のキタサンブラック弟に早くも「種牡馬入り」を望む声!? 川田将雅の「同期」が固め打ちでリーディング射程圏!【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
「引退ヤリ」が気になる調教師たちのラストチャンス!安田隆行厩舎は19頭、中野栄治厩舎は15頭出走の大攻勢も…今年未勝利の2人に「爆穴」の予感
ソールオリエンス「完敗」で低レベル世代疑問が再燃も…5連勝で戴冠の「最強候補」が復帰間近、別路線でも明るい材料?
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
古豪ディープボンド「新パートナー」と阪神大賞典へ! ゴールドシップに並ぶ大記録狙うも、立ちはだかるのは「元主戦」の和田竜二!?