
武豊×社台レースホースの「隠し玉」が狙う皐月賞優先権! C.ルメールも高評価を与えた「逸材」に注目、コンビ継続で本番参戦の可能性は

17日の阪神大賞典(G2)でシルヴァーソニックに騎乗予定の武豊騎手。昨年の天皇賞・春(G1)で3着に好走した実力馬が回ってきたことからも察せられる通り、同馬を所有する社台レースホースとはここのところ良好な関係が目立っている。
社台RHとレジェンドのタッグは、先月17日の京都牝馬S(G3)もソーダズリングで優勝しており、コンビを継続して24日の高松宮記念(G1)に挑むことを想定。また京都牝馬Sの翌週に行われた中山記念(G2)でも、社台RHはソーヴァリアントの鞍上に武豊騎手を起用するなど、良好な関係が続いている。
そしてシルヴァーソニックが出走する阪神大賞典の前日、阪神・芝2000mで開催される皐月賞トライアルの若葉S(L)にも彼らの隠し玉が控えている。それがオルトパラティウム(牡3歳、栗東・安田翔伍厩舎)だ。
C.ルメールも高評価を与えた「逸材」に注目
エピファネイア産駒の同馬はここまで1戦1勝。つまりまだ新馬戦を勝ったばかりである。
C.ルメール騎手を背に迎えた初戦はスタートで出遅れてしまい、ほぼ最後方からのレースを強いられたものの、光るものを見せていた。
バックストレッチで一気に逃げ馬に並ぶ位置まで進出したオルトパラティウムは直線に入り、ルメール騎手のステッキが入ると再び加速。並の馬なら脚をなくしても不思議ではない展開をモノともせず、2着を3馬身半も置き去りにしてしまったのである。
この勝利にはルメール騎手も「飛びが大きく、ポジションを上げていってじわじわと伸びていました。まだ伸びしろがあります。良い馬です」と将来性を高く評価したのは当然だろう。
ちなみにこの新馬戦で離された2着のスマートワイスに騎乗していたのが、今回新コンビを組む武豊騎手だ。
こちらも2戦目ですぐに勝ち上がったように、武豊騎手が「伸びしろがまだまだありますね。楽しみです」と高評価を与えていた逸材である。ただオルトパラティウムはそんなスマートワイスを初戦でまったく寄せ付けなかったのだから、レジェンドも強さを肌で感じ取っているのではないか。
まだ1勝馬のため皐月賞(G1)に参戦するには最低でも2着以内が至上命題となる本馬だが、初戦のレースぶりを見ればここも好勝負して不思議ではない。
「母ザレマは現役時代、若葉Sと同舞台である忘れな草賞(OP・当時)を快勝していることも、息子であるオルトパラティウムにとっては前向きになれる材料でしょう。
武豊騎手は牡馬クラシック路線のお手馬にエコロヴァルツ、サンライズジパングなどがいますが、どの馬で一冠目に臨むのかまだ発表されていないんですよ。オルトパラティウムの結果次第では、継続騎乗でクラシック参戦の可能性もゼロではなさそうです」(競馬誌ライター)
また、武豊騎手は本馬の母ザレマに一度だけ騎乗した経験がある。2007年のオークス(G1)でレース当日はベッラレイアに次ぐ2番人気に推されていた。
しかし、最後の直線では伸びを欠いて10着。その時のリベンジも兼ねて、息子オルトパラティウムと臨む若葉Sの走りに期待したい。
PICK UP
Ranking
5:30更新巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
皐月賞馬、ダービー馬不在の菊花賞を勝ったのは?
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
- 武豊、屈辱の「30年ぶり」G1未勝利……キタサンブラック”ロス”埋められず、吹き荒れたノーザン外国人旋風に沈黙
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
関連記事
川田将雅の同期が「G1勝利」を境に覚醒!? 「最近めっちゃ輝いてる」低評価を覆す重賞騎乗機会3連続連対に絶賛の嵐!
「記録ばかり伸びてしまって…」悪夢の“97連敗スタート”は過去の話! 確かな「進化」を遂げた岩田望来に期待される中央G1初制覇
武豊×福永祐一厩舎の「快挙」を打ち破る豪脚一閃!「思い入れがある馬」主戦が苦楽を共にしたパートナーと負けられなかった一戦
「世代の頂点までも狙える別格の存在」キタサンブラック産駒の良血馬が既走馬相手に初陣V! G1レーシングに「クラシック候補生」誕生!?
C.ルメール「重賞未勝利」単勝1.9倍ドゥレッツァでも止まらぬ負の連鎖。イクイノックス・ロス? 最愛のアーモンドアイが引退した翌年は