【皐月賞】戸崎圭太「継続騎乗」で大物とコンビ! 最も勝ちたいレースに「ダービー3勝」トレーナーが援護射撃
先月11日の共同通信杯(G3)を無敗で制したジャスティンミラノ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が、引き続き戸崎圭太騎手とのコンビで皐月賞(G1)に向かうことが分かった。
前走はキャリアわずか1戦、約3ヶ月ぶりの休み明けをものともせず、上がり3ハロン32秒6という切れ味で1馬身半差の完勝。昨年暮れの朝日杯フューチュリティS(G1)でワンツーを決めていたジャンタルマンタル、エコロヴァルツをまとめて撃破したことから、一躍クラシック候補に浮上したのも当然だ。
このときが初コンビだった戸崎騎手も「乗りやすかったですし、強い勝ち方ができたと思います」とジャスティンミラノをべた褒め。その後、皐月賞での鞍上はしばらく宙に浮いていたが、正式に戸崎騎手の続投が発表されることとなった。
「昨年から今年にかけてレモンポップやドライスタウト、オメガギネスといった有力馬の悔しい乗り替わりが続いていた戸崎騎手にとっても、大物の騎乗依頼は朗報でしょう。
もとより今年の戸崎騎手は先週終了時点で27勝をマークし関東トップ、全国リーディングでも川田将雅騎手を上回る3位と絶好調。しかも過去10年で共同通信杯の勝ち馬は皐月賞で【3-1-2-4】と好相性であることから、2018年のエポカドーロ以来となる皐月賞2勝目も夢ではありませんね」(競馬誌ライター)
トップトレーナーと初の称号獲得へ
また、過去に戸崎騎手の手綱で共同通信杯を制しクラシックに臨んだ馬といえば、2019年のダノンキングリーが思い出される。
同馬も共同通信杯で朝日杯FS勝ち馬アドマイヤマーズを破り、クラシック候補に浮上。ただ皐月賞ではサートゥルナーリアからアタマ+ハナ差の3着、日本ダービー(G1)でも2番手から抜け出したロジャーバローズを捕えることができず、クビ差2着と涙を呑んだ。
なお戸崎騎手はこの前年のダービーでも、エポカドーロで半馬身差の2着。後日『競馬ラボ』に連載しているコラム『週刊 戸崎圭太』の中で「今年は俺だったのになぁ」と悔しさを滲ませ、それから今日に至るまで日本ダービーのタイトルには手が届いていない。ちなみに戸崎騎手にとってダービーは「騎手として最も勝ちたいレース」だという。
仮に今年、ジャスティンミラノとのコンビでダービーにも臨むこととなれば、悲願の初制覇を目指す戸崎騎手にとっては、同馬が友道厩舎の管理馬であることは大きなアドバンテージとなってきそうだ。
というのも川田騎手がマカヒキ、そして福永祐一元騎手(現調教師)がワグネリアンと、それぞれ友道厩舎の管理馬で初となるダービージョッキーの称号を手にしているからである。
その後、ドウデュースで1勝を加算し、ダービー3勝トレーナーとなった友道調教師も、ジャスティンミラノの素質を高く評価している。共同通信杯の頃から「調教の動きはマカヒキ、ワグネリアン、ドウデュースと現時点で遜色ない」と、自身が手掛けたダービー馬を引き合いに出したほどだった。
戸崎騎手にとってはこの上ない陣営とともにダービーへ進むためにも、まずは無傷の3連勝でジャスティンミラノを皐月賞馬へと導きたいところだ。
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