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「短距離のスペシャリスト」安田隆行厩舎と「脱・短距離」角居勝彦厩舎。両極端な2つの名門厩舎から、調教が競走馬に与える「影響」を推察

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 要約すると1200mではスピードにものを言わせた一本調子でも勝てるので、純粋なスピードを磨いて行けばいい。だが、それがマイルになると、どうしても「タメ」を作る瞬間を身に付けなければ勝てない。つまり、1200mと1600mでは馬に対する調教のやり方がまったく異なってくるというのだ。

 その上で、毎年1600m以上の距離で戦う3歳クラシックを勝てるような馬を預託される角居厩舎は、必然的に道中でしっかりとタメを作れるように調教しているということだ。その上で角居調教師は「もしもスプリント戦の勝利を目指して馬を作っていくのであれば、馬だけでなくスタッフから教育が必要」だと語っている。

 その言葉を裏付けるように角居厩舎は開業以来、一度もスプリンターズSや高松宮記念といったスプリントG1に管理馬を出走させていない。近年では重賞や条件戦に至るまで、ほぼスプリント戦には出走させていないというのだ。

 まさに先述した安田厩舎とは真逆のような方針を持っている角居厩舎。ちなみに安田厩舎も重賞を29勝している名門だが、芝に限ればそのすべてが1800m以下という徹底ぶりだ。

 先日には日本最大の競走馬セリ市・セレクトセールが行なわれ、数多くの高額良血馬が取引された。だが、やはり『競走馬の価値』は生まれながらの「血統」や幼少期を育った「環境」だけでなく、競走馬としてどのような「厩舎」に所属し、どういった方針の調教を受けるのかも極めて重要なウエイトを占めているのだろう。

 言い換えれば、もしもロードカナロアが角居厩舎で管理されていれば2000m前後を走る中距離馬になっていたかもしれないし、ウオッカが安田厩舎で管理されていれば名スプリンターの道を歩んでいたかもしれないということだ。

 そう考えると、デビューを迎える2歳馬の所属厩舎を確認しておけば、その馬がどういった馬で、今後どうなっていくのか、ある程度把握できる材料になるかもしれない。将来性を考察する上でも、所属厩舎は大きな判断材料になりそうだ。

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