その価値は文句なしに「G1級」複雑に絡み合ったサマー2000シリーズ王者候補の「優勝条件」を徹底解剖!各陣営が最後の新潟記念にすべてを賭ける!
今年のサマー2000シリーズもいよいよ残すところ、今週末の新潟記念(G3)だけとなった。
特に今年はこのサマー2000シリーズ最終戦に優勝のチャンスがあるメンバーが集結。未だ優勝馬が見えない混沌とした状態だが、今回は”最終決戦”を100%楽しむために、優勝の権利を持つ各馬の「優勝条件」を明確にしておきたい。
なお、サマー2000シリーズの優勝ボーナスは4000万円(馬主3200万円、厩舎関係者800万円)。これに新潟記念の優勝賞金4100万円を加えると「合計8100万円」となり、これは朝日杯FSや阪神JFの2歳G1の1着賞金を上回り、桜花賞やスプリンターズSにも匹敵する「G1級」の賞金となる。
したがって優勝の権利を持つ新潟記念出走馬にとっては、極めて大きな勝利ということになるだろう。
現在の首位は札幌記念(G2)で見事モーリスを撃破したネオリアリズム。
新潟記念の出走はないが、札幌記念1着の12ポイントに加え、函館記念(G3)6着の1ポイントの合計13ポイントでライバルをリードしている。対象レースを1勝以上、通算13ポイント以上というサマー2000シリーズの規定もクリアしており、このままいくと本馬が「夏の王者」となる。
そして、それを追うのがアルバートドック、クランモンタナ、マイネルミラノの3頭だ。
アルバートドックが七夕賞(G3)、クランモンタナが小倉記念(G3)、マイネルミラノが函館記念(G3)をそれぞれ勝利しており、既定の13ポイントをクリアするためには、最低でも新潟記念で4着し3ポイントを加算する必要がある。
だが、それでは現在13ポイントのネオリアリズムと並んでの同点優勝。当然ながら、賞金の4000万円を分け合う形となり、旨味は半減する。従って、どうにか3着以上に入線して単独王者になること陣営も狙っているはずだ。
また、この3頭は新潟記念を勝てば文句なしに優勝。しかし、仮に2着に敗れると勝った馬によっては、優勝を逃してしまう。
ちなみに彼らが”負けられない”のは、ライバル関係にあるアルバートドック、クランモンタナ、マイネルミラノの3頭の他に七夕賞2着、小倉記念4着のダコールが該当する。小倉記念2着のベルーフが勝った場合も同点優勝となる。
新潟記念で3着だと、条件はよりシビアになる。この場合、上記の3頭が1着か2着にいればもちろんアウト。ダコール、ベルーフの場合は1着を獲られた時点でアウト。小倉記念3着のエキストラエンドが勝ち、かつ2着馬がアルバートドック、クランモンタナ、マイネルミラノ以外の場合は同点優勝となる。
4着だった場合は、エキストラエンドが勝ち、かつ2着馬がアルバートドック、クランモンタナ、マイネルミラノ以外の場合はエキストラエンドが優勝ということになる。先述した通り、5着以下に敗れた場合は無条件でアウトだ。