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JRAジョッキー「最後の聖域」は早朝出勤!? 「史上最強」外国人騎手“襲来”も世界の名手ならではの意外な「弱点」

もちろん、マーフィー騎手自身の実力や、有力馬主のバックアップは言うまでもないですが、それ以上に54kgに乗れたことが大きい。この時期は2歳戦がありませんから、未勝利戦で54kgの3歳牝馬に乗れさえすれば、ほぼ全部の馬に乗れるということです」(競馬記者)

 多くの外国人騎手が主戦場とする欧州競馬は、全体的に日本よりも重い斤量を背負う。例えば、凱旋門賞(G1)では古馬の牡馬は59.5kg、キングジョージ6世&QES(G1)では60.5kgと、日本ではあまりお目にかかれない斤量だ。

 それ故に、そこで活躍する騎手たちも、日本の騎手に比べて体重を絞らなくてもいい傾向にある。関係者の話によるとL.デットーリ騎手や、C.スミヨン騎手は「56kg以上の馬にしか乗れない」可能性があるという。56kgといえばG1に出走した古馬牝馬が背負う斤量だ。逆に言えば、それ以下のレースに出走する牝馬に乗るのは難しいということにもなる。

「当然2歳戦に乗ることもできませんから、この秋も2歳戦が多く組まれている午前中から騎乗する外国人騎手は、あまり多くないことが想定されます」(同)

 JRA騎手にとっては、午前中が稼ぎ時ということか……。昼過ぎから乗り始める外国人騎手を見て「さすが世界の大物は“重役出勤”か……」と唸ってしまいそうだが、どうやら海外競馬ならでは「事情」があるようだ。

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