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【地方交流重賞展望・東京盃】JBCスプリントの前哨戦にJRA3強が登場

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tokyouhai.jpgTCK公式サイトより

 9月21日は名古屋競馬でJRAの藤田菜七子騎手と名古屋競馬の宮下瞳、木之前葵騎手が激突、藤田菜七子は初参戦ながら7戦3勝と活躍し、JRA対地方の女性騎手対決は藤田菜七子に軍配が上がった。

 そして9月22日も南関東の大井競馬場でJRA所属馬と地方競馬所属馬が対決する地方交流重賞・東京盃(Jpn2)が行われる。このレースは11月に行われる地方競馬の祭典JBCスプリント(Jpn1)の前哨戦であり、そのJBCスプリントでも上位人気になるであろう現役ダート短距離界の三強が揃って出場する注目の一戦だ。

 現在地方交流重賞を二連勝中のダノンレジェンドは昨年のこのレース勝ち馬で、地方交流重賞は通算7勝の実績馬。鞍上デムーロとのコンビで地方交流重賞を席捲しており、前走は60kgの酷量を背負って圧勝と勢いは本物だ。今回は3kg軽く背負い慣れた57kgの斤量で、出遅れさえなければまず勝ち負けになるだろう。

 同馬は昨年の3月以降10戦しているが地方交流重賞にしか出走せず、JRAのダート重賞には一戦も走っていない。もちろん今年の最大目標であろう昨年2着のJBCスプリントに向けた関係者の戦略だろうが、やはり強い馬同士が激突するのも競馬の醍醐味。来年はさらに上のステージを目指して欲しいものである。

 逆に昨年のJBCスプリント優勝馬コーリンベリーは、チャンピオンズカップ(G1)やフェブラリーステークス(G1)に挑戦するなど積極的なローテーション。ともに大敗を喫しているがこのチャレンジは評価されるべきだろう。今回の条件は昨年のJBCスプリント、4月の東京スプリントなど地方交流重賞2勝と絶好の条件。東京スプリントではダノンレジェンドに5馬身近い差を付けており、同馬より一歩前で競馬ができる魅力は大きい。

 成長株といえば4歳馬ノボバカラも要注意の一頭。同馬はこれまでデムーロで地方交流重賞を2勝したが、今回はデムーロがダノンレジェンドに騎乗するためルメールが騎乗することに。もともとデムーロとルメールは同じエージェントを使っているだけに、この乗り替わりは身内の調整と言っていいだろう。ダノンレジェンドとは6月の北海道スプリントカップで同タイムの2着に好走しており、マカヒキの凱旋門賞挑戦を控えて気合いが入るルメールマジック次第で逆転もありそうだ。

 他のJRA勢キクノストーム、ドリームバレンチノは上位3頭とは少し離れた評価。年齢的にも大きな上積みは見込めない。地方馬もルックスザットキル、サトノタイガーや元JRA出身の実績馬もいるが近走は明らかに不振。この3強相手でさらなるパフォーマンスを求めるのは厳しいところだろう。

 今年の地方交流重賞短距離路線はJRA勢が圧倒しており、このレースも上位独占が濃厚。配当妙味はないもののダノンレジェンド、ノボバカラ、コーリンベリーによる三つ巴の首位争いに注目したい。

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