【有馬記念(G1)展望】最強女王アーモンドアイ出走で歴史的一戦に! 最初で最後の「No.1決定戦」へ超豪華メンバーが集結!
◆シュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)
ファン投票:39,831票(13位)
主な勝ち鞍:ジャパンC
久々のコンビといえば、シュヴァルグランと福永祐一騎手も同様だ。そして、アルアインと松山騎手と同じく、こちらにも苦い経験がある。
シュヴァルグランが競馬ファンに広く知られるようになったのは、古馬になってから。この年、阪神大賞典、アルゼンチン共和国杯と2つのG2を勝つと、天皇賞・春やジャパンCでも3着。押しも押されもせぬG1級と言われた鞍上には福永騎手の姿があった。
しかし、翌年の宝塚記念でオーナーの大魔神こと佐々木主浩氏と軋轢が生まれ、福永騎手は主戦を降板させられる。その後、関係が修復した昨年、1度だけ鞍上に復帰したが1番人気を裏切る敗戦……今年、シュヴァルグランが海外を転戦したこともあって、福永騎手とのコンビはその時以来、約1年ぶりとなる。
長きにわたり重賞戦線を彩った名優シュヴァルグランも、ついに引退のときを迎える。かつての主戦は花道を飾れるか。有馬記念は2年連続3着と、決して悪い舞台ではない。
◆ヴェロックス(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)
ファン投票:26,578票(17位)
主な勝ち鞍:皐月賞(2着)
今年、川田将雅は騎手として大きくランクアップしたが、ことG1では大いに苦しんだ。世代トップクラスの能力を秘めるヴェロックスは、まさに今年の川田騎手を象徴するような存在だ。
皐月賞2着に、日本ダービー3着。菊花賞では1番人気に推されたものの、やはりあと一歩及ばずの3着だった。その結果、今年の有馬記念出走馬で唯一の「重賞勝ちなし」という存在になりそうだが、このメンバーに入っても戦えるだけの大器であることは、誰もが認めるところだ。
この1年、G1の主役は間違いなく川田騎手だった。しかし、手にしたタイトルはチャンピオンズCの1勝のみ。夏まで独走していたリーディングも、ルメール騎手に大きく勝ちこされてしまっている。人馬とも「終わりよければすべて良し」ではないが、鬱憤を吹き飛ばすような大団円で年を越したいはずだ。
◆アエロリット(牝5歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)
ファン投票:26,180票(18位)
主な勝ち鞍:NHKマイルC、毎日王冠(G2)
ファンが「G1」に臨んでいることは、ハイレベルなレースである。そういった方面でアエロリットの貢献度は「現役No.1」といえるかもしれない。スタートからロケットダッシュを決め、あっという間にハナへ。後続に楽をさせないハイラップを刻んでいく――。
キャリア18戦の最長距離が2000m。この馬が引退レースでなければ、まず選択しないであろう有馬記念に出走してくれたのは、競馬史に残る貢献といえるだろう。今回もレースを引っ張るのは、まず間違いなく、この馬だ。
鞍上には、今年カレンブーケドールとのコンビで3度もG1・2着した津村明秀騎手。悲願のG1初制覇へ涙を飲み続けた1年だったが、その頑張りがあったからこそ、この歴史的レースで名誉ある鞍上に抜擢されたに違いない。
厳しいことは誰もが承知している。だが、ハマったときのアエロリットが並大抵ではないこともまた、誰もが承知しているはずだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
【有馬記念(G1)1週前追い切り】O.マーフィー騎手「彼は自信に満ち溢れている」スワーヴリチャード絶好時計! アーモンドアイ“自己ベスト”更新!
JRAサートゥルナーリア「スミヨン吹きすぎ」有馬記念(G1)も心配多々?「表情に出ているとおり自信はたっぷりあります」→惨敗
2019JRA年度代表馬決定戦:有馬記念。栄光を手にするのはアーモンドアイ、スワーヴリチャード、リスグラシュー、フィエールマン?条件を徹底検証。
JRA有馬記念(G1)「牝馬の呪い」アーモンドアイは負ける……ウオッカ、ブエナビスタも「餌食」に!?
JRAデムーロ「壮絶嫌われ」関東でも……「関東で再起を図ろうとしているけど、すでに化けの皮が剥がれつつある」