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JRA絶対王者ノーザンファームに「風穴」……9年連続の最優秀賞生産者も53年ぶりの大波乱

 有馬記念やジャパンCに次ぐ、1着賞金額2億円を誇る日本ダービーを北海道日高郡新ひだか町の飛野牧場が生産したロジャーバローズが勝ったのだ。

 ちなみにロジャーバローズは12番人気の伏兵。10番人気以下の馬がダービーを勝ったのは1966年以来、53年ぶりの大波乱だった。「日本ダービーを勝つ馬づくり」を掲げているノーザンファームにとって、これは大きなショックだったに違いない。

 とはいえ、このような勝利は、乱暴な言い方をすれば「奇跡」だ。さらに残念なことにロジャーバローズはこのレースで引退……一方、ノーザンファーム生産馬で同じクラシックホースの皐月賞馬サートゥルナーリアや菊花賞馬ワールドプレミアは、有馬記念でも存在感を見せた。

 そして迎える2020年、果たしてノーザンファームの「独占」に風穴を開けるスターは登場するのか、それとも日本競馬の“支配者”がさらに大記録を打ち立てるのか――。最優秀賞生産者争いに焦点はなくとも、競争の火は消えていないと信じたい。

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