
JRA【日経新春杯(G2)展望】武豊レッドジェニアル「覚醒」の大チャンス! 昨年「海外G1制覇」グローリーヴェイズに続く、中長距離の新鋭出現か
19日、京都競馬場で日経新春杯(G1)が行われる。
今年の中長距離戦線を占うレースだが、昨年の覇者グローリーヴェイズは、春の天皇賞(G1)でも2着。秋には香港ヴァーズ(G1)を勝つなど、大きく飛躍した。今年も、小さくはない可能性を秘めた新鋭が数多くエントリーする楽しみなメンバーとなっている。
「飛躍」という意味で最も期待が高まるのは、明け4歳を迎えるレッドジェニアル(牡4歳、栗東・高橋義忠厩舎)だ。
前走の菊花賞(G1)は6着という結果だったが、同距離2400mの神戸新聞杯(G2)の内容が光る。4着とはいえ、前を走っていたのはサートゥルナーリア、ヴェロックス、ワールドプレミアと考えれば、このメンバーなら胸を張れる実績だ。
また京都コースでは、昨春の京都新聞杯(G2)で、後のダービー馬ロジャーバローズを撃破と相性は抜群。間隔を開けたことで陣営も「菊花賞の疲れはない」と判断。「ダービーはもうひと踏ん張りできそうな脚を使っていましたし、2400mは大丈夫」と胸を張る。新コンビを組む武豊騎手は、すでに8勝と今年も好調をキープ。春のG1戦線へ、ここで弾みをつけるか。
充実度ではこちらも負けていない。遅咲きのアフリカンゴールド(セン5歳、栗東・西園正都厩舎)が待望の重賞初制覇を狙っている。
昨年、4番人気に支持されながら15着に大敗した日経新春杯へ、成長したアフリカンゴールドが帰ってきた。
昨秋の六社S(3勝クラス)で自己条件を勝ち上がると、前走のアルゼンチン共和国杯(G2)は1番人気に推されて3着。勝ったムイトオブリガードとは0.2秒差と、重賞クラスでやれるところを見せた。鞍上の福永祐一騎手とは昨秋の六社S以来のコンビ。ここは1着がほしいところだ。
そんなアフリカンゴールドにアルゼンチン共和国杯で先着したのが、タイセイトレイル(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
この馬の最大の長所は、なんといってもタフさ。昨年のこの時期には、まだ500万下の身だったが、そこから11戦。しかもハーツクライ産駒らしく、走るたびに成長を繰り返し、オープン馬としてこのレースを迎えている。
前走のジャパンC(G1)こそ15着に大敗したが、前々走のアルゼンチン共和国杯では上がり最速の末脚で2着。矢作厩舎のハーツクライ産駒といえばリスグラシュー。昨年の年度代表馬に一歩でも近づく走りを見せたい。
矢作厩舎から挑戦するもう1頭、サトノガーネット(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)も侮れない存在だ。
昨年は夏に五稜郭S(3勝クラス)を勝ってオープン入りを決めたサトノガーネットだが、そこから牝馬限定重賞で6着→8着→9着と重賞の壁に跳ね返される存在だった。
しかし、前走の中日新聞杯(G3)では持ち前の末脚が爆発。上がり3ハロン最速となる33.3秒の末脚で重賞初制覇を飾っている。
これまでの全5勝は、すべて牡馬が相手。逆に牝馬限定戦では馬券圏内に入ったこともないだけに、牡馬相手が好条件と考えれば怖い存在だ。
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